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職場に5つの世代がそろう時代…ギャップ解消へ注目される「世代コンサルタント」

多世代からなる人員を企業はどうしたら最大限に活用できるだろうか。役立つのは「世代コンサルタント」だ。

多世代からなる人員を企業はどうしたら最大限に活用できるだろうか。役立つのは「世代コンサルタント」だ。

jacoblund/Getty Images

  • 現在の職場を構成する5つの世代の扱い方を学ぶため、企業は「世代コンサルタント」を起用していると、ジャズミン・ヒューズがニューヨーク・タイムズ・マガジンに書いている。
  • それは、職場に変化をもたらす若い世代のニーズやスキルに対応するための賢い戦略だ。
  • 若い世代は、上の世代に比べて転職への抵抗が薄く、入社1年で昇進を希望したり、柔軟な働き方などの特典を求めることも多い。

アメリカの職場は今や「世代のるつぼ」だ。

ジャズミン・ヒューズ(Jazmine Hughes)がニューヨーク・タイムズ・マガジンで書いているように、沈黙の世代(1928~1945年生まれ)、ベビーブーマー(1946~1964年生まれ)、ジェネレーションX(1965~1980年生まれ)、ミレニアル世代(1981~1996年生まれ)、そしてジェネレーションZ(1997~2012年生まれ)という5つの異なる世代が会議のテーブルを囲む、初めての時代が到来している。

その結果、ヒューズの言う「文化の衝突」が起きている。業界によっては、同じポストを異なる世代間で奪い合ったり、あるいは、年長の管理職にとってはなじみのないデジタルスキルを、若い世代が職場に持ち込んだりといった現象だ。

ヒューズによると、企業は「世代コンサルタント」の助けを借り、職場の異なる世代の扱い方について助言を得るようになっている。より円満な職場環境を整え、世代間の違いについて理解を深めるためだ。

世代コンサルタントは管理職に対し、世代間で異なる職場でのニーズやスキルに対応し、新たな人材を引きつけるための指導を行う。こうした指導はとりわけ、上の世代がデジタルに慣れ親しんだ若い世代を理解するのに役立つ。

例えばヴァージン・ホテルズ(Virgin Hotels)の人材担当バイスプレジデント、クリオ・ノウルズ(Clio Knowles)は、同チェーンが新たに開業するホテルにジェネレーションZの労働者を引きつけるため、コンサルティングサービスのジェン・グル(Gen Guru)社を起用した。ヒューズの記事で、ノウルズは次のように述べている。

「ひとつの世代に有効だったやり方が、今後もずっと通用するわけではない」

若い世代は職場に変化をもたらす

世代コンサルタントが注目されるのは、若い世代が職場の進化に寄与していることの表れだ。

研究によるとベビーブーマーは、下の世代に比べると、より忠誠心が強く、同じ会社に長く勤める傾向が強いと、Business Insiderのステファニー・テイラー(Stephanie Taylor)は報じている。対照的にミレニアル世代は、転職や独立に対する抵抗が薄い。彼らは、自分が成長できる場所を求めている。そして「自分の仕事が、職場に何らかの影響を与えられること」は意欲につながりやすい。

グラスドア(Glassdoor)のチーフエコノミスト、アンドリュー・チェンバレン(Andrew Chamberlain)は以前、Business Insiderに対して、若い世代は、有給休暇や在宅勤務など、年長の世代が受けていなかったようなインセンティブも積極的に要求する傾向があると述べている。

また、ジェネレーションZやミレニアル世代の労働者は、入社1年で昇進を希望することも多い。これに対して管理職は、仕事の成果を祝うパーティーを催したり、新たな肩書を与えるなどの形で応えていると、Business Insiderのアラナ・アクタール(Allana Akhtar)は報じている

採用担当者の中には、若い世代はインセンティブや高い報酬を受け取る「権利がある」と考えている、とする声もあるが、研究者らは、上の世代は常に若い世代に偏見を持っているものだと指摘する。

リサーチ会社747インサイツ(747 Insights)の創業者マイケル・ウッド(Michael Wood)はBusiness Insiderのリビー・ケイン(Libby Kane)に対して、「ベビーブーマーも、その昔は『ミー(個人主義)世代』と呼ばれていた」と指摘した

そうした偏見がもとで、管理職はミレニアル世代の扱いに失敗していると語るのは、マイアミ大学のミーガン・ゲルハルト(Megan Gerhardt)教授だ。同教授はBusiness Insiderへの寄稿記事の中で、管理職はミレニアル世代のことを、「変わりゆく世界をともに歩んでいくパートナー」としてではなく、「伝統的なやり方を破壊する脅威」として見てしまったと指摘する。

ジェネレーションZが職場に入ってくるようになった今、ミレニアル世代での失敗を再び繰り返してはならない、とゲルハルト教授は述べている。そして、若い世代が自分たちの知見をイノベーションに生かし、上の世代がそのアイデアを大きく育てる手助けができるようなアプローチをとるべきだ、と訴えている。それには、世代コンサルタントの力が役に立ちそうだ。

[原文:There are 5 distinct generations of employees in the workplace for the first time — and it's created the need for companies to hire 'generational consultants' to keep them all happy

(翻訳:高橋朋子/ガリレオ、編集:Toshihiko Inoue)

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