映画館は閉鎖するべきか?…アメリカでの調査結果は意見が分かれる

ヴィン・ディーゼル主演の「Bloodshot」

ヴィン・ディーゼル主演の「Bloodshot」は3月13日、アメリカで公開された。

Sony

  • モーニング・コンサルトとハリウッド・リポーターが、アメリカの成人2200人を対象に行った調査で、コロナウイルス拡大に伴う映画館の臨時休業について、44%が反対、38%が支持していることが分かった。
  • 中国では1月以降、約7万館の映画館が休業しており、興行収入は1月と2月で、20億ドル(約2138億円)近く落ちた。
  • ハリウッド映画もすでにコロナウイルスの影響を受けており、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)」や「ピーターラビット2バーナバスの誘惑(Peter Rabbit 2)」は公開が延期され、イタリアで制作中だった「ミッション:インポッシブル」の次回作は制作が中止された。

コロナウイルスの影響により、中国では約7万の映画館が休業しているが、アメリカでは同様にすべきかどうかで意見が分かれている。

モーニング・コンサルト(Morning Consult)が3月初めに、ハリウッド・リポーターと連携してアメリカの成人2200人を対象に行った調査で、映画館が臨時休業している現状について、44%が反対、38%が支持していることが分かった。

中国では映画業界はすでに大打撃を受けている。通常であれば書き入れ時の、1月の春節休暇のさなかに、映画館は休業することになった。興行収入は1月と2月で、昨年の同期間と比べ約20億ドル(約2138億円)減となった。コロナウイルスの大流行により全土が封鎖状態のイタリアでも、映画館は休業となっている。

「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」でジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグ(Daniel Craig)。

「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」でジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグ(Daniel Craig)。

MGM

アメリカの映画館の休業は、世界の興行収入にさらなる打撃を与えることになりそうだ。ハリウッドはすでに、コロナウイルスの影響を感じている。

ジェームズ・ボンド(James Bond)の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開は4月から11月へ、「ピーターラビット2・バーナバスの誘惑」の公開は8月まで延期された。来年公開予定の「ミッション:インポッシブル」次回作も最近、イタリアでの制作が中止された。

世界的に、特に中国で強い作品は、大きな影響を受けることになる。中国で大人気のヴィン・ディーゼル(Vin Diesel)主演でアメリカでは3月13日に公開されたスーパーヒーロー映画「Bloodshot」は、中国では公開されない。また、アメリカやその他地域では3月27日に公開となるディズニーの実写リメイク版「ムーラン(Mulan)」は、当面の間、莫大な興行収入を逃すことになるだろう。

「この悲惨な状況が長引くほど、映画製作会社、映画、芸術全般への中国における影響は大きくなる」とコムスコア(Comscore)のシニア・メディアアナリストのポール・ダーガラベディアン(Paul Dergarabedian)は2月、Business Insiderに語った

「もちろん、事態が収まったとしてもまだ、自然に公共の場を避けようとするだろうから、中国では2020年公開予定の全作品で、公開日が劇的に変わる可能性がある」

[原文:Americans are divided over whether movie theaters should shut down because of the coronavirus, according to a new poll

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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