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スープラ、ブロンコ、ハマー…自動車業界でリバイバル戦略が大流行中

トヨタ・スープラ

トヨタ・スープラ

Toyota

  • 最近、多くの自動車メーカーが昔人気のあった車名を復活させて、消費者のノスタルジーに訴えかけている。
  • アメリカ市場で販売される、トヨタの新型 「スープラ」 、フォードの 「レンジャー」 、ジープの 「グラディエーター」 、シボレーの 「ブレイザー」 は、いずれも長らく生産が中止されてきたモデルの復活版だ。
  • そして、フォード「ブロンコ」、フォルクスワーゲン「タイプ2(ワーゲンバス)」、GMC「ハマー」、ジープ「ワゴニア」などが近いうちに発表される。

ドラマの続編での登場人物との再会やディズニーアニメの実写版リメイクに見られるように、未来への最も簡単なアプローチは、過去へと手を伸ばすことである時もある。どんな形であってもノスタルジーは「売れる」のだ。

トヨタ、フォード、ゼネラルモーターズなどの自動車メーカーは最近、ニューモデルに古い名前を復活させるという戦略をとっていて、ノスタルジーが最新トレンドになっている。トヨタは新型スープラを発表し、ランドローバーはディフェンダーを復活させ、ジープはグラディエーターに新たな命を吹き込んだ。

さらに、ハマー、ブロンコ、グランドワゴニアなど、生産中止となったいくつかのモデルが間もなく復活する予定だ。スバルのバハとトヨタ・MR2もそこに加わることを期待したい。

輝かしい名声を汚すリスクを別にすれば、リバイバル戦略は筋が通っている。市場で新しい名前を開発してテストするよりも、昔懐かしい名前を復活させる方が安くて簡単なので、それを選ぶのは当然のことだ。

新しいモデルの詳細と、そのモデルのベースとなっている愛すべき名車について、見ていこう。


トヨタ・スープラは、北米市場では1970年代後半から4世代にわたって製造され、1998年に生産が中止された

トヨタ・スープラは1970年代後半から4世代にわたって製造され、北米では1998年に生産が中止された

1981年式 トヨタ・セリカ スープラ

Toyota

Source:Autotrader

リバイバル前の最後の世代であるMK IVは、過去22年間で名車の地位を獲得し、クリーンで低燃費なスポーツカーは、オークションで数十万ドルの値が付くこともある

リバイバル前の最後の世代であるMK IVは、過去22年間で名車の地位を獲得し、クリーンで低燃費なスポーツカーは、オークションで数十万ドルの値が付くこともある

トヨタ・スープラ MK IV

RMSotheby's


2019年、トヨタはスープラをリブートすると発表した。BMWとの共同開発であることが批判されたが、それでもスープラを伝説にしたパフォーマンス、手頃な価格、信頼性が詰まっている

2019年、トヨタはスープラをリブートした。BMWとの共同開発であることが批判されたが、それでもスープラを伝説にしたパフォーマンス、手頃な価格、信頼性が詰まっている

トヨタ・スープラ

Toyota


ゼネラルモーターズは、1969年にピックアップトラックベースのシボレー・ブレイザーを販売し、インターナショナルハーベスターのスカウトやフォード・ブロンコなど、他の大型SUVと競い合った

ゼネラルモーターズは、1969年にピックアップトラックベースのシボレー・ブレイザーを販売し、インターナショナルハーベスターのスカウトやフォード・ブロンコなど、他の大型SUVと競い合った

1969年式 シボレー・ブレイザー

Chevrolet

Source:CNET

シボレーは2005年にブレーザーを製造中止していたが、フォード・エッジやジープ・グランドチェロキーといった他のクロスオーバー車に対抗する2019年式のブレイザーを投入した

シボレーは2005年にブレーザーを製造中止していたが、フォード・エッジやジープ・グランドチェロキーといった他のクロスオーバー車に対抗する2019年式のブレイザーを投入した

シボレー・ブレイザー

Chevrolet



フォードは1966年に有能で頑丈な車としてブロンコを市場に送り出した。 1992年から1996年まで販売された最終モデルは、1994年のO・J・シンプソンの事件でカーチェイスに使われて悪名を馳せた

フォードは1966年に有能で頑丈な車としてブロンコを市場に送り出した。 1992年から1996年まで販売された最終モデルは、1994年のO・J・シンプソンの事件でカーチェイスに使われて悪名を馳せた

1966年式 フォード・ブロンコ

Ford

Source:Automobile,LA Times

新しいブロンコが2020年にデビューする予定だ。これまでのところ、ブロンコの外見について知られているのは、盗撮された写真とバハ・レーシングによるプロトタイプだけだ

新しいブロンコが2020年にデビューする予定だ。これまでのところ、ブロンコの外見について知られているのは、盗撮された写真とバハ・レーシングのプロトタイプだけだ

フォード・ブロンコ レーシング・プロトタイプ

Ford


ジープは1963年にピックアップトラックのグラディエーター(後にJシリーズ・トラックと呼ばれる)を発売した

ジープは1963年にピックアップトラックのグラディエーターを発売した

1963年式 ジープ・グラディエーター

Jeep

Source:Jeep

Jシリーズは1987年に製造中止となったが、ジープはグラディエーターをラングラーベースのピックアップとして復活させた

ジープ・グラディエーター

ジープ・グラディエーター

Jeep


ランドローバーは、主に高級SUVで知られているが、過去には最高のオフロード車をいくつか製造している。最も有名なのはディフェンダーだ

ランドローバーは、主に高級SUVで知られているが、過去には最高のオフロード車をいくつか製造している。最も有名なのはディフェンダーだ

ランドローバー・ディフェンダー

Jaguar Land Rover


ランドローバーは1997年にディフェンダーを製造中止にしたが、2020年に再び市場に投入した。 4ドアのディフェンダー110は春、2ドアのディフェンダー90は夏に発売される

ランドローバーは1997年にディフェンダーを製造中止にしたが、2020年に再び市場に投入した。 4ドアのディフェンダー110は春、2ドアのディフェンダー90は夏に発売される

ランドローバー・ディフェンダー

Jaguar Land Rover

Source:Car and Driver

非常識なまでに巨大で燃費も最悪なハマーは、1992年から2010年まで3世代が販売された

非常識なまでに巨大で燃費も最悪なハマーは、1992年から2010年まで3世代が販売された

ハマー H1

Getty Images


ゼネラルモーターズは2010年にハマー・ブランドを廃止したが、2020年にリブートする予定だ。予想に反して、新しいハマーはGMCブランドのゼロエミッション電動ピックアップトラックになる

ゼネラルモーターズは2010年にハマー・ブランドを廃止したが、2020年にリブートする予定だ。予想に反して、新しいハマーはGMCブランドのゼロエミッション電動ピックアップトラックになる

新しいGMCによるハマーのティーザー広告。

GMC

More:Business Insider

2019年にデビューした新しいホンダ・パスポートは、ブランドが提供する多くのクロスオーバーの1つにすぎない

ホンダ・パスポート

ホンダ・パスポート

Honda


しかし、1993年にこの頑丈な車がデビューしたのは、ホンダが急成長しているSUV市場に乗り遅れないためだった。元々はいすゞのロデオだったが、いすゞとの提携によりSUVの流行にすばやく乗るための手段となった

しかし、1993年にこの頑丈な車がデビューしたのは、ホンダが急成長しているSUV市場に乗り遅れないためだった。元々はいすゞのロデオだったが、いすゞとの提携によりSUVの流行にすばやく乗るための手段となった

ホンダ・パスポート

Honda

Source:Autotrader

フォードは1983年から2011年までコンパクトピックアップのレンジャーを販売していた

フォードは1983年から2011年までコンパクトピックアップのレンジャーを販売していた

フォード・レンジャー

Ford

Source:CNET

2019年にこの愛すべきトラックを少し大きなミドルサイズモデルとして復活させた

2019年にこの愛すべきトラックを少し大きなミドルサイズモデルとして復活させた

フォード・レンジャー

Matthew DeBord/BI


2017年、フォルクスワーゲン(VW)は2022年にワーゲンバスを復活させると発表した。1950年にアメリカで初めて販売されたとき、VWバスは30馬力のエンジンを搭載していた

2017年、フォルクスワーゲン(VW)は2022年にタイプ2(ワーゲンバス)を復活させると発表した。1950年にアメリカで初めて販売されたとき、VWバスは30馬力のエンジンを搭載していた

フォルクスワーゲン・タイプ2

Shutterstock/ Gabor Tinz

Source:VW

369馬力のワーゲンバス新バージョンは電気自動車で、コンセプトモデルは「ID Buzz」と呼ばれている。新しいバスにどのような名前が付くかわからないが、先祖返りであることは確かだ

369馬力のワーゲンバス新バージョンは電気自動車で、コンセプトモデルは「I.D. Buzz」と呼ばれている。新しいバスにどのような名前が付くかわからないが、先祖返りであることは確かだ

ID Buzz

Volkswagen


詳細はわからないが、2021年に新しいジープ・ワゴニアとグランドワゴニアが登場すると言われている

詳細はわからないが、2021年に新しいジープ・ワゴニアとグランドワゴニアが登場すると言われている

ジープ・グランドワゴニア

Jeep

Source:Car and Driver

1962年から販売されていた、箱型でスタイリッシュな、木製パネルのSUVからワゴニアの名前を継承している

1962年から販売されていた、箱型でスタイリッシュな、木製パネルのSUVからワゴニアの名前を継承している

ジープ・グランドワゴニア

Jeep

Source:Jeep

象徴的な車名の復活は興味深い。なぜなら、大成功か大失敗になる可能性が高いからだ。この自動車業界の最新のトレンドが、どのように展開するかを見守ろう

象徴的な車名の復活は興味深い。なぜなら、大成功か大失敗になる可能性が高いからだ。この自動車業界の最新のトレンドが、どのように展開するかを見守ろう

2020年式 トヨタ・スープラ

Toyota


[原文:From the Ford Bronco to the Toyota Supra, automakers are dusting off iconic retired nameplates for their cars of the future

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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