【WAmazing社長・加藤史子3】28歳でうつ病に。自分なりの働き方のルールを見つけるまで

加藤史子

1976年生まれ。慶應義塾大学SFC卒業後、リクルート入社。「雪マジ!19」キャンペーンなどで頭角を現す。2016年にWAmazingを起業。

撮影:伊藤圭

WAmazing のCEO、加藤史子(44)は神奈川県横須賀市に生まれ育った。大学進学では受験した大学すべてに合格したうえで、母の勧めるICU(国際基督教大学)を蹴って、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に。これを機に実家を出た。

小5のとき、文化祭の出し物を決める話し合いで自分のアイデアが通ったのが、はじめの一歩だった。以後、横須賀の公立中、県立横須賀高ともに文化祭の実行委員に名を連ねたお祭り好き。公立中は神奈川県下有数の「学校崩壊」校だった。

運輸省(現在の国土交通省)の技術官僚の父と専業主婦の母の一人っ子。「堅いうちの子」だったためヤンキーカルチャーに身を染めることはなかったが、「ワル」の男子とも気が合った。

家を出たのには理由がある。両親は香川県高松市の高校の同級生同士だ。

父は70歳を超えた今も海外向けODAに関わり世界を飛び回る仕事熱心なマッドサイエンティストタイプ。母は団塊世代でありながら東京の女子大を卒業した才媛。

母は、バイタリティがあり本当は仕事を持ち社会とつながりたい人だった。あり余るエネルギーは一人娘に向かい、加藤は息苦しさも感じていた。

男女格差に気づかせた教授の言葉

慶應義塾大学

慶應SFCは、学際教育をキーワードに始まった。

慶應義塾大学ホームページより

慶應SFCは入学時、創設5年目。キャンパスはまだ完全には整っておらず、教員にも学生にもベンチャーマインドが満ちていた。

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