【佐藤優】ボランティアより尊い「利他的行動」とは? “知の巨人”が説く人生を豊かにする唯一の方法

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「お金だけが豊かさの象徴ではない」。そう思いつつも、豊かな暮らし=お金と結びつけてしまうシマオ。しかし佐藤優さんは、「資本主義では貨幣自体を拝むようになってしまう」と言う。お金自体を信じ切ってしまうことで、人は際限なくそれを求めてしまう。ではそこから自分らしい“安楽”を手に入れるにはどうすればよいのか。シマオは現代社会の中で真の豊かさを見つけるため、お金の本質に向き合う。

お金の価値は信心で作られる

佐藤優さん:(1万円札を出して)ここにある1万円札の原価は、だいたい22~24円だそうです。20円程度で作られたものが、1万円の価値を持つ。私たちは、このお札のために毎日働き、時には犯罪まで犯してしまう。それは、なぜだと思いますか?

シマオ:日本銀行や政府が価値を保証してくれているから?

佐藤さん:はい。そして、多くの人が「日本という国は安定している」と考えているからですね。このことを経済学で「信用」と言います。私たちは貨幣を信じている、いわば「貨幣教」の信者なんですよ。

シマオ:僕たちはお金フェチであり、お金の信者ということですか。たしかに僕はこのお金の価値を、社会常識に委ねてしまっています。

佐藤さん:もっと言えば「幻想」です。国家に何かがあれば、お金の価値なんてすぐになくなるんですよ。

シマオ:そんなの、想像もつきません。

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