ワインとグランピングの両方を楽しみたい欲張りな旅行者向けに、カリフォルニア州パソ・ロブレスにあるワイナリー「アルタ・コリーナ・ヴィンヤード」では、レトロなトレーラーを提供。星空のもとで一夜を過ごせるプランを用意している。
Anna Delores / Courtesy Tinker Tin Company
- この10年、新たなキャンプの形として人気急上昇中のグランピング(Glamping)。これは「グラマラス・キャンピング(glamorous camping)」の略語で、ありきたりのキャンプでは満足できず、より快適な環境で自然を満喫したい旅行者に好評を博している。
- なかでも知る人ぞ知るグランピング・スポットが、南カリフォルニアのパソ・ロブレス(Paso Robles)にある「トレーラー・ポンド」だ。オーガニック栽培のブドウ畑に、5台のレトロなトレーラーが置かれている。
- トレーラーはいずれも50年代や60年代に作られたもので、1台あたり2人までの宿泊が可能。1台単位の予約のほか、貸し切りの設定もある。宿泊料は1泊250ドルから。
- このトレーラー・ポンドでは、人混みにわずらわされることなく、パソ・ロブレスの魅力を満喫できる。パソ・ロブレスは、ニューヨーク・タイムズとTravel+Leisureが、2020年に訪れるべき旅行先としてトップに挙げた注目の観光地だ。
- 宿泊客は、ワイナリーでの試飲をはじめとするさまざまなアクティビティを予約できるほか、広大な敷地でのハイキングや、敷地内にある池でのスイミング、星空の下での映画鑑賞などを楽しめる。
ヴィンテージ・トレーラーのレンタル会社、ティンカー・ティン・トレイラー・カンパニー(Tinker Tin Trailer Company)は、カリフォルニア州パソ・ロブレス(Paso Robles)にある家族経営のワイナリー「アルタ・コリーナ・ヴィンヤード」(Alta Colina Vineyard)と提携し、「トレーラー・ポンド(Trailer Pond)」を開設した
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
このトレーラー・ポンドは、ワイナリーの試飲室を抜けて、丘を登ったところにあり、50~60年代に作られたトレーラー5台を宿泊場所としてレンタルしている
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
パソ・ロブレスは、ビッグ・サー(Big Sur)やピズモ・ビーチ(Pismo Beach)、ハースト・キャッスル(Hearst Castle)、といった、カリフォルニア州道1号線沿いにある南カリフォルニア屈指の観光スポットが点在する地域にある。2019年の第3四半期には、過去最高となる210万人の観光客がこの地域に押し寄せた
カリフォルニア州のピズモ・ビーチ(Pismo Beach)。
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Source: Pacific Coast Business Times
ワインの醸造が盛んなパソ・ロブレスは、ニューヨーク・タイムズとTravel+Leisureが「2020年に必ず訪れたい旅行先」でトップに選んでおり、観光客からの人気は急上昇中だ
州道46号線から見た、カリフォルニア州パソ・ロブレスのブドウ畑。
randy andy / Shutterstock
Source: Business Insider; Business Insider
ワインの生産地としてナパ・バレーの有力なライバルとなったパソ・ロブレスには、300以上のブドウ園がある。さらに年内には、広さ1万6000平方フィート(約1500平方メートル)のフードホールもオープンする予定だ。この地区では、インスタレーション・アーティストのブルース・マンロー(Bruce Munro)による作品「フィールズ・オブ・ライト(Fields of Light)」が6月30日まで展示されており、こちらも人気を呼んでいる
Wayne Via / Shutterstock
Source: Business Insider; Business Insider
アルタ・コリーナ・ヴィンヤードのトレーラーでは、宿泊客は人混みを離れ、パソ・ロブレスの魅力を満喫できる
Anna Delores / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
ティンカー・ティンの共同創業者ジェイム・ホルム(Jaime Holm)はBusiness Insiderの取材に対し、トレーラー・ポンドのコンセプトについて以下のように語っている。「ゲストのみなさんには、地元のキャンプ場に場所取りのために並ぶことなく、アメリカの歴史を今に伝えるトレーラーで、キャンプを体験していただきたいと考えた」
Alicia Sessler / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
1台のトレーラーで2人まで宿泊できる。1台ごとの予約も可能だし、キャンプ場全体の貸切も可能だ。また、2泊以上の滞在が必須となっている。1台あたりの宿泊料は1泊250ドル(約2万6760円)からで、宿泊可能なのは21歳以上の人に限られる
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
トレーラー・ポンドは、最近になって増えている「没入型」グランピング体験が可能なスポットの1つだ。市場調査会社のアリズトン・アドバイザリー&インテリジェンス(Arizton Advisory & Intelligence)によると、こうした施設では、ウェルネス関連のアクティビティが体験できるオプションを提供しているという
Anna Delories / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
グランピングは2024年までに10億ドル規模の産業になると、アリズトンは予測している。常にネットに繋がっている生活に疲れ、心が安らぎ、ストレスを解消できる体験を求める旅行者が増えているからだ
Anna Delores / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
トレーラー・ポンドでは、すべてのトレーラーにフルサイズのベッド、アイスボックス、ベッドリネン、コーヒーメーカーが備えられているが、インテリアにはトレーラーごとの個性がある
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
1962年製の「アリストクラット(Aristocrat:貴族)号」は、明るい色でペイントされたキャビネットやカラフルな壁飾りが目を引き…
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
…1958年製の「ケンスキル・デラックス(Kenskill Deluxe)号」は、より落ち着いた色使いが特徴だ
Kristin Raynor / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
1956年製の「ジュエル(Jewel)号」は、フローリング材からキッチンカウンターの素材、家電に至るまでオリジナリティーにあふれている
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
各トレーラーに備え付けられた「アイスボックス」は、電気を使わない冷蔵庫で、氷の塊を入れて食材の鮮度を保つ。さらに大事なポイントとして、ワインを冷やすこともできる
Kristin Raynor / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
トレーラー・ポンドの宿泊客は、130エーカー(約52.6ヘクタール)ある敷地のハイキングを楽しんだり、ブドウ園のツアーを予約したりできる。あるいは、オーガニック栽培のブドウを使ったローヌスタイルのワインを楽しみながら、のんびりするのもいいだろう
Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company; Alta Colina
貸し切りのグループ向けには、桟橋で行われる「朝のヨガセッション」から、ワインのブレンド教室、星空の下での映画鑑賞、ディナーのケータリングなどの有料オプション体験が用意されている
Kelsea Holder / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
日が沈む光景は実にすばらしいが…
Anna Delores / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
…日が暮れた後の風景も魅力的だ
Anna Delores / Courtesy Tinker Tin Trailer Company
Source: Tinker Tin Trailer Company
(翻訳:長谷 睦/ガリレオ、編集:Toshihiko Inoue)