「削除される動画が増える可能性がある」と警告…YouTubeは自動審査システムへの依存度を上げる

YouTubeは機械学習で不適切動画を削除する

Reuters

  • YouTube担当者を含め、世界に10万人以上いるグーグルの正社員のほとんどが、新型コロナウイルス発生により、在宅勤務を命じられている。
  • YouTubeは3月16日、オフィスでの作業削減のため、コンテンツ審査に機械学習を多用していくことを発表した
  • 同社はクリエイターへ、審査段階での自動化拡大により、ポリシーに違反していないかもしれないものも含め、削除される動画が増える可能性があることを警告した。

YouTubeはクリエイターへ、従来より多くの動画が削除される可能性があると警告した。これは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、従業員が在宅勤務を命じられた結果だ。

YouTubeは3月16日、動画を審査するプロセスで一時的に自動化を多く導入し、人間のコンテンツモデレーターの代わりに機械学習ツールを多用すると発表した。YouTubeの親会社であるグーグルは、新型コロナウイルスの感染拡大の対応策として、12万人近くの従業員に在宅勤務を命じている

新型コロナウイルスの感染者数は、アメリカ国内での6000人を含め、世界で20万人近くと報告されている。

「つまり、人による審査が行われることなく、自動化されたシステムが一部の動画を削除していくということ。これにより、違反するコンテンツは即座に削除され、共存可能なシステムを維持する」と、同社はブログで述べた。

「このため、ポリシーに違反していない可能性のある動画も含め、削除される動画が増えるかもしれない」

YouTubeでのコンテンツの監視は、自動化システムとレビュー担当者によって行われている。機械学習がフラグをつけた動画は、次に人間によって審査が行われるが、この人間による工程を省略することで、「迅速な審査を継続する」と述べている。

機械学習が完璧ではないことは、過去にも実証されている。YouTubeはニュージーランドのクライストチャーチのモスクで起きたテロ攻撃を受けて、投稿された動画をすばやく削除するのに苦戦した。YouTubeでは、自動化したコンテンツ審査を多用することで、コミュニティガイドラインに違反していない動画を削除する可能性もあると警告した。

グーグルは、従業員にリモートワークするよう指示し、新型コロナウイルスの感染拡大対策を講じた、世界の数多くの企業のひとつだ。オフィスでの作業が必要な一部の従業員は、まだオフィスで働いているが、人と人との距離をとるようシフトとスケジュールを調整していると同社は述べている

YouTubeやフェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)のコンテンツ審査を担当する人員の多くは、アクセンチュア(Accenture)やコグニザント(Cognizant)などの請負企業の社員だ。フェイスブックの請負企業の一部従業員は、新型コロナウイルス感染が拡大する最中、オフィスで仕事を続けるよう指示されていると、Interceptが先日報じた。

YouTubeのモデレーターの何名がリモートワークを許可されているかは明らかになっていない。グーグルは、仕事に影響がある契約従業員や時給制社員への賃金支払いを約束しており、新型コロナウイルスの症状や隔離のため勤務できない従業員へ有給休暇を提供するための基金も設立している。

[原文:YouTube warns more videos than usual could be removed as content moderation is automated amid coronavirus outbreak

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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