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- 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ワクチンの第1段階の臨床試験が3月16日(現地時間)にアメリカのワシントン州シアトルで始まった。
- 試験には45人のボランティアが参加する予定で、このうち4人がこの日、初めてのワクチン接種を受けた。
- ワクチンの実用化までには少なくとも1年から1年半かかるという。
- 3月17日現在、新型コロナウイルスの感染者数は世界全体で18万2400人を超え、7155人が死亡している。
3月16日、4人の健康な被験者が初めてのワクチン接種を受けた。
ワクチン接種を受けるジェニファー・ハラーさん。
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Source: The Associated Press
この臨床試験は、シアトルにある医療機関「Kaiser Permanente Washington Health Research Institute」で始まった。
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臨床試験には45人のボランティアが参加する。医療機関が選んだこれらの被験者は、体調の良い、持病のない人々だ。
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ワクチンの実用化までには少なくとも1年から1年半かかると、国立衛生研究所(NIH)の専門家は話している。
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この試験用ワクチンは、無害な"スパイク"たんぱく質を作り出すことで、からだに抗体を作るよう促し、本物の新型コロナウイルスにさらされた時、からだがすぐに反応できるようにするものだ。新型コロナウイルスは、スパイクたんぱく質を使って人の細胞に侵入する。
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承認されれば、実際のウイルスそのものでなく、ウイルスの遺伝子に含まれるメッセンジャーRNAを利用した初めてのワクチンとなる。ウイルスを使っていないため、ワクチンによって被験者が新型コロナウイルスに感染することもない。
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ただ、ウイルスに感染するリスクはない一方で、ワクチンの安全性はまだ分かっていない。免疫反応がどうなるか、科学者たちにもまだ分からない。
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そして、他のワクチンの開発も進んでいる。いずれにせよ、実用化の前に研究者たちはその安全性と有効性を確かめなければならない。
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[原文:Photos capture the world's first human trial of a potential coronavirus vaccine]
(翻訳、編集:山口佳美)