BUSINESS INSIDER JAPAN ビジネス インサイダー ジャパン

Forward Thinker

Sponsored by

Forward Thinker

Forward Thinker

[ BUSINESS INSIDER JAPAN Special Feature ]

Forward Thinker

SDGs社会だった江戸。法政大・田中優子氏が語る「現代の閉塞感を破るヒント」

| Life

Sponsored

田中優子

江戸時代の人々は、どのような社会に生きていたのだろうか。多くの人は「鎖国」「身分制社会」「儒教」という堅苦しい社会を想像するのではないか。

しかし、田中優子・法政大学総長が語る江戸時代は、もっと自由でしなやかだ。例えばものづくり。「長崎を窓口にヨーロッパ・インド・中国の先進的な製品を輸入し、日本人の生活に合うように改良・国産化し市場を築き上げた」という。近代製造業の原点がそこにある。

画家や作家、俳諧師、科学者たちが身分を超えて集まった「連」(れん=サロン)に、田中総長はとりわけ注目する。「連」のネットワークで個性的な才能が開花し、出版事業が盛んになった。国民の知識水準が高まり、やがて明治維新につながった。

「現代人は江戸時代を超える良い社会をつくったと思っているが、不安や危機感はむしろ深まっている。江戸の人やモノは重層的に関わり、動き、変化し、時空を超えて伝播してきた。人々は個々の関係に意図的に関わり、したたかに変化する人間を演じていた」と説く田中総長。江戸研究を通して見えてきた、現代社会に息苦しさを感じる人々へのヒントを聞いた。

田中優子(たなか・ゆうこ):法政大学総長、江戸文化研究者。1952年、横浜生まれ。法政大学大学院修了後、助教授、教授となり、社会学部長を経て総長に就任。さまざまな改革で2017、2018年度の同大学の志願者数は東日本1位。 著書は『江戸の想像力―18世紀のメディアと表徴』 (ちくま学芸文庫)、『江戸百夢』(朝日新聞社)、『江戸はネットワーク 』(平凡社ライブラリー)など多数。1986年 芸術選奨文部大臣新人賞受賞、2001年 サントリー学芸賞、2000年 芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。2005年には紫綬褒章受章。IBM「天城学長会議」メンバー。

Related articles