人や車が消えたサンフランシスコの観光地…自宅待機令の前後を写真で比較

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター

ゴールデンゲートブリッジやロンバード・ストリート、フィッシャーマンズワーフは閑散としている。新型コロナウイルスの感染拡大で、人々が屋内退避しているためだ。

Katie Canales/Business Insider/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

  • サンフランシスコは、新型コロナウイルス感染防止のために住民に命じた3週間の自宅待機の真っ只中にある。
  • 市内ではレストランやバーなど多くの事業が停止し、その後、道路に人影はない。
  • 自宅待機が命じられているため、旅行客に人気の観光地はどこも閑散としている。

サンフランシスコは現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を封じ込めるために発令された、3週間の自宅待機命令の真っ只中にある。

住民は4月7日まで、できるだけ屋内に滞在するよう求められているが、その期間は延長される可能性もあり、多くのレストランやバー、小売店などの多くの事業が停止している。その結果、街に歩行者はほとんどおらず、旅行客に人気の市内の観光スポットにもほとんど人気はない。

ゴールデンゲートブリッジから、サンフランシスコを象徴するケーブルカーまで、旅行客に人気の市内観光スポットの普段の様子と、新型コロナウイルス発生で人が消えた現状を見てみよう。

サンフランシスコ観光協会によると、2019年にサンフランシスコを訪れた旅行客は2620万人

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター

ノースビーチにあるシティ・ライツ・ブックストア。2019年撮影。

Katie Canales/Business Insider

観光はサンフランシスコで最大の産業だ。サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)は、2019年における旅行客の市内での消費額は100億ドル(1兆1000億円)だったと報じた。

新型コロナウイルスへの不安から、サンフランシスコの道路からは人が消え、「シティ・ライツ・ブックストア」などの人気スポットは現在、普段に比べてかなり閑散としている

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター

シティ・ライツ・ブックストアの窓に貼られた、休業の張り紙。3月16日撮影。

Katie Canales/Business Insider


ノースビーチの北にあるショッピングモール、ピア39は旅行客に人気のスポットだ。普段はクラムチャウダーを求める人でにぎわい、近くのアシカの群れるスポットへ向かう人も多い

サンフランシスコ・フィッシャーマンズワーフにあるピア39。

サンフランシスコ・フィッシャーマンズワーフにあるピア39。2015年11月21日撮影。

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現在は、周辺全域に発せられた外出禁止令によって、柵で閉鎖されている

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ピア39

2020年3月18日のピア39。

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ピア39は、訪問者がシーフードの食事や沿岸の散歩を楽しむフィッシャーマンズワーフの中にある

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ピア39

フィッシャーマンズワーフの様子。2019年。

Katie Canales/Business Insider


ここも現在はゴーストタウン同然だ

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ピア39

フィッシャーマンズワーフに人はいない。2020年3月17日撮影。

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ロンバード・ストリートは、世界で最も「曲がりくねった」道として有名だ。旅行客は普段、この印象的な道を徒歩や車で通る

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ロンバード・ストリート

ロンバード・ストリート。2016年。

Rich Graessle/Icon Sportswire/Corbis/Icon Sportswire via Getty Images


しかし、自宅待機の初日、ロンバード・ストリートには歩行者も車もほとんどなかった

ロシアンヒルの近くにあるロンバード・ストリート。2020年3月撮影。

ロシアンヒルの近くにあるロンバード・ストリート。2020年3月撮影。

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サンフランシスコを訪れた時、またはここに住んでいるのなら、チャイナタウンを見逃すわけにはいかない

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、チャイナタウン

チャイナタウンの旅行客。2018年。

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だが自宅退避令が出ている今、界隈は閑散としている

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、チャイナタウン

2020年3月17日のチャイナタウン。

Justin Sullivan/Getty Images

チャイナタウンにある店舗は、自宅退避令が出るかなり前から、売上が減少していた。この地域は、多くのアジア系コミュニティと同じように、中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの拡大に直面し、排他や差別にあっている。

サンフランシスコを象徴するゴールデンゲートブリッジは、普段、1日に11万2000台の車が往来する

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ゴールデンゲートブリッジ

ゴールデンゲートブリッジ。2019年。

Katie Canales/Business Insider

出典:The Mercury News


自宅待機令が施行されて以来、その数は激減している。橋の通行料収入は1日30万ドル(約3300万円)だ

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ゴールデンゲートブリッジ

2020年3月18日のゴールデンゲートブリッジ。

David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

出典:Business Insider

市内の主要ショッピングスポットであるユニオンスクエアも、定番の観光地。人でにぎわう金融街の近くにある

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ユニオンスクエア

ユニオンスクエアの観光客。2018年。

Robert Alexander/Getty Images


自宅待機の初日、数名を除いて人影はなかった

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ユニオンスクエア

2020年3月17日のユニオンスクエア。

Stephen Lam/Reuters


住民も旅行客も、ユニクロやH&M、メイシーズなどユニオンスクエアの近隣の小売店でショッピングを楽しむ

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ユニオンスクエア

ユニオンスクエア、2018年。

Justin Sullivan/Getty Images


だが今は、店は封鎖され、道路に車はない

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ユニオンスクエア

2020年3月22日のユニオンスクエア。

Katie Canales/Business Insider


ケーブルカーも、旅行客に人気がある

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ケーブルカー

パウエルストリートのケーブルカー。2016年。

Barbara Munker/picture alliance via Getty Images


だが市は、運転手を新型コロナウイルスから守るため、ケーブルカーを休業した

サンフランシスコ観光地のビフォーアフター、ケーブルカー

2020年3月22日のパウエルストリートには、ケーブルカーも買い物客もいなかった。

Katie Canales/Business Insider

ケーブルカーには、運転士と乗客を隔てる運転室がなかった。

[原文:Before-and-after photos show 8 of San Francisco's most famous tourist attractions nearly deserted since the city was shut down to contain the coronavirus

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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