ウォルマートの幹部は、「ビデオ会議のおかげで、消費者は上半身の見栄えをよくするものに高い関心を示している」と語った。
Rick Wilking/Reuters
- ウォルマートの幹部、ダン・バートレットは、同社で衣類のトップスの売上が急増しているとYahoo Financeに語った。
- しかし、これに伴うパンツやスカートなどのボトムスの売上増加はない。
- バートレット氏によると、その理由は在宅勤務を行う顧客がビデオ会議での上半身の見栄えのよさだけを気にしているからだという。
- 彼はまた、新型コロナウイルスが大流行する中での、同社の販売量急増について言及した。
- 「売上に関して言えば、我々は新しいスタンダートに到達しているようだ。それは非常に大きな額だ」と、バートレット氏はYahoo Financeに語った。
新型コロナウイルスの大流行によって買い物客の衣類の選び方が変わってきたと、ウォルマートの副社長、ダン・バートレット(Dan Bartlett)は語った。
バートレットはYahoo Financeのインタビューで、Tシャツやワイシャツ、ブラウスなどのトップスの売上が急激に伸びていると語った。だが、この急成長は同社のアパレル製品全体に起こっているわけではなく、パンツやレギンス、ショートパンツ、スカートなどのボトムスの売上は明らかに伸びていない。同社広報はBusiness Insiderに対して、バートレットのコメントの内容を事実だと認めた。
バートレットは、これはZoomなどのビデオ会議のプラットフォームによるものだと見ている。ビデオ会議は、労働者が自宅待機を求められた多くの地域で、現在ますます利用が伸びている。彼は、そのような在宅勤務者が上半身の見栄えを気にしているのだと語った。バートレットによると、これは新型コロナウイルスの大流行によってウォルマートの顧客の生活スタイルが変わったことを示す最近の一例にすぎない。
「人々がこの新しいライフスタイルに順応していっているため、もしそうなら、我々はオンラインと店舗でそれに対応できる」と、彼はYahoo Financeに話した。
ウォルマートのダン・バートレットは@YahooFinanceに対し、#coronavirusの中で「トップの売上は伸びているが、ボトムの売上は伸びていない」と語った。重要なのは上半身のウエストショットだけだ。
RT@YahooFinance:自宅で仕事をしながらビデオ会議を利用する人が増えるにつれ、「ボトムではなくトップの売上が伸びている」と@walmartinc のダン・バートレットは言う。「これらの行動の変化は、進化し続けるだろう」
バートレットは、ウォルマートの売上は大幅に増加していると語った。新型コロナウイルスの感染拡大初期、同社の幹部は除菌シートや消毒ジェルなどの感染予防の商品が「圧倒的に不足している」と述べていた。その後、飲食業界の休業が始まり、食料品の買い出しの急増が起きた。だがバートレットによると、それも最近少しずつ解消されてきている。
「食料品はなくならないという確信が、人々の中で次第に生まれてきたと思う」と、彼は述べた。
トップスに加えて、バートレット氏は、DVDなどのエンターテインメント関連や、アイスクリームの棒のようなクラフト製品の売上が伸びていると語った。この傾向は、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、アメリカ中の店舗に広がっていく可能性がある。
「ほかの州でさらに厳しい自宅待機の措置が講じられた場合、そこでも売上が急増するだろう」と、バートレット氏は話した。
「売上に関して言えば、我々は新しいスタンダートに到達しているようだ。それは非常に大きな額だ」。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)