小売店やレストランとその従業員が、パンデミックを生き延びるための8つの戦略

パンデミックを耐え忍ぶ方法

企業とその従業員はパンデミックを以下に乗り切るかという状況に挑んでいる。

Ashley Stewart/Business Insider

  • コロナウイルスのパンデミックは、小売店やレストランなどとその労働者にシャットダウンと莫大な損失をもたらした。
  • しかし、多くは、パンデミックに適応した戦術と新しいチャンスに軸足を移すことで、収入の損失を補っている。
  • 小売店やレストランが閉鎖されていても、収益を上げる方法はいくつかある。

アメリカの多くの自治体は、不要不急なビジネスを停止することで、コロナウイルスの流行を抑えようとしている。

このシャットダウンは企業にとって壊滅的な収入減をもたらし、多くの企業は一時的に、あるいは永久に閉鎖させられる。そして、数え切れないほどのウェイター、小売店の販売員、フィットネスインストラクターが職を失ってしまった。

しかし、企業や従業員は、パンデミックが発生しても事業を継続し、新たな、そして創造的な方法を見出して収益を上げ続ける、という課題に取り組んでいる。

それらの方法のいくつかを紹介しよう。


高級レストランがテイクアウトとデリバリーの提供を開始した

canlis

Karen Ducey/Getty Images

シアトルの高級レストラン 「Canlis」 は、ワシントン州のバーやレストランが閉鎖を命じられたので、ドライブスルーと持ち帰りの事業に移行した。それ以来、Canlisは持ち帰りのみとなり、以前は予約受付サービスだったTockで家族用の食事の注文を受け付けている。

全国各地のレストランやバーが食堂の営業を禁止されて、無数のレストランがこれに続いた。ミシュランの星を獲得したシカゴのAlineaは通常、事前予約のみで300ドルのメニューを提供しているが、今では持ち帰り用のおいしい料理を販売している。ニューヨークの有名なイタリアレストランCarboneが有名な「仔牛のパルメザン」をテイクアウトで提供すると発表して、多くの人を惹きつけた。

レストラン予約サイトが宅配注文を受け付けるようになった

予約サイトが宅配注文を受け付けるようになった

Irene Jiang/Business Insider

レストラン業界では予約はもはや重要な要素ではなくなったため、予約に特化したウェブサイトは配達に軸足を移している。TockとResyは、どちらも以前は予約専用のウェブサイトだったが、パンデミックによってレストランのニーズを満たすためにサイトの機能を完全に変えた。

今では、高級レストランや地元のレストランが提供するものはすべて、これらの予約サイトで見つけることができる。これにはバーチャル料理教室、テイクアウト、デリバリーが含まれ、時にはお弁当を作っていることもある。

レストランでは、人気料理を自宅で作れる食材セットも販売している

レストランでは、人気料理を自宅で作れる食材セットも販売している

Irene Jiang/Business Insider

CanlisはTockを通じてお弁当も販売しているが、シカゴのPublicanは家庭で調理する肉やその他の食料品の販売に力を入れている。

一方、ニューヨークでは、クイーンズにある餃子レストラン、Bund on BroadwayがInstagramで宣伝している冷凍餃子と蒸し器のセットが大人気で売り切れになった。また、同じくニューヨークの四川料理「ドライポット」で人気のMaLaプロジェクトが、自宅で自分の食事を作れるように、ソースと麺をパッケージにして提供し始めた。

ファストフードチェーンが配送料無料・非接触型のデリバリーサービスを一斉に開始

配送料無料・非接触型のデリバリーサービスを一斉に開始

中国における非接触型デリバリー。

Yum China

ChipotleとKFCは、コロナウイルスの大流行中に無料配達を開始した最初の大手ファストフードチェーンだった。現在では、無料配布は広く普及して、ごく当たり前のことになっている。ファストフードが店舗を閉鎖せざるを得なくなったため、デリバリーはますます重要になっている。

ファストフードチェーンはまた、注文配達が安全であることを示すために、非接触配達の提供を開始した。パパ・ジョンズドミノピザのような大手ピザチェーンは、パンデミックに関連した飲食店の閉店が始まって以来、人気が急上昇しており、全国で非接触配達を提供し始めている。

中小企業は顧客にプリペイドカードの購入を呼びかける

中小企業は顧客にプリペイドカードの購入を呼びかける

Justin Sullivan/Getty Images

閉店を余儀なくされた多くの中小企業は、客にプリペイドカードを買ってもらい、当座の損失を補填している。しかし、これは短期的な解決策であり、長期的に見ると損失を軽減する効果はあまりない。プリペイドカードで今では収入を得られているが、最終的には企業は顧客に販売した前払金で利益を上げなければならなくなる。

大規模な集会が禁止されたため、フィットネス・スタジオはバーチャルに目を向け始めている

大規模な集会が禁止されたため、フィットネス・スタジオはバーチャルに目を向け始めている

Irene Jiang / Business Insider

グループ・ワークアウトは最初に不要なものに挙げられてしまった。格闘技ジムやフィットネススタジオとともに収入が崖からころげ落ちていくことを意味した。

さまざまなジムやフィットネススタジオでの利用権を販売していたサービスのClasspassは、中止していたライブストリーミングサービスを再開した

ニューヨークのジム、Conbodyはブートキャンプを刑務所の独房のようなスタジオで行っているが、今はClasspassを通じてライブストリームを提供するジムの一つだ。

家庭用フィットネスアプリ大手のPelotonは、自宅でのワークアウトに焦点を当てた同アプリの月額料金を大幅に値下げしている。また、ニューヨークにあるメディテーション・スタジオのMindflは、Mindfl TVを作り、そのレッスンをバーチャルに提供し始めた。

元レストラン従業員は、食料品、配達、倉庫の仕事に目を向けている

元レストラン従業員は、食料品、配達、倉庫の仕事に目を向けている

Rebecca Harrington/Business Insider

飲食店の従業員は、休業期間中の大規模なレイオフで最も大きな打撃を受けた。一方、労働需要は外食産業から配送、食料雑貨、倉庫などへとシフトしている。現在も営業するすべての種類のレストランの中では、ピザのデリバリーが最も成長している。それに加えて、食料品店、薬局、Instacartのような配送サービス、アマゾン(Amazon)は、現在雇用を増やしている雇用主だ。アマゾンが注文に応えようと苦闘している中、アマゾンPrimeの注文の配送が5月まで遅れる事態となり、ジェフ・ベゾスCEOはレストラン従業員にアマゾンで働くよう懇願している

これは、レストランの従業員にとっては完璧な臨時の仕事かもしれない。食料品と配達のブームは、レストランが閉鎖されている限り続くだろう。

アパレル販売業者はオンライン販売を増やし、配送料を無料にしている

アパレル販売業者はオンライン販売を増やし、配送料を無料にしている

Irene Jiang/Business Insider

コロナウイルスの大流行により、アメリカの小売業者の多くは閉店を余儀なくされている。

しかし、小売業者はまだあきらめていない。オンライン市場では大手企業の売上が急増しており、多くの場合は自宅待機をテーマにしている。

在宅勤務者をターゲットにした衣料品の販売では、Everlaneが「快適なスタイル(comfort styles)」の二点セットを販売しているほか、Madewellがウェブサイトで「楽しい出来事(bright spot)」、ファストファッション小売店のFashion Novaが「家の中で居心地よく(Stay In, Stay Cozy)」と題した商品の販売を開始した。

[原文:8 creative ways that retailers, restaurants, and service workers are staying afloat during coronavirus shutdowns

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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