なぜ「燕三条」は7年で世界的ブランドに飛躍できたのか…世界に通じる「地域イベント」の作り方

シンガポールでの展示の様子

2020年2月に開かれた、シンガポールでの展示の様子。

写真提供:「燕三条 工場の祭典」実行委員会

上越新幹線で終点1つ手前の駅となる「燕三条」。

モノづくりに少し詳しい人なら、ここが金属加工で世界トップレベルの技術を持つエリアだとは知っているかもしれない。

けれども、この地を紹介した展覧会が、英国王室のウィリアム王子も来訪しロンドンで大きな話題になったり、展覧会がきっかけでイギリスの鍛冶屋・BLENHEIM FORGEと燕三条の庖丁工房とのコラボ商品が誕生、実際に販売されるなど、地域単位での「海外ブランディング」に成功した地域、だということはご存知だろうか。

ウィリアム王子

ジャパン・ハウス ロンドンを公式訪問する、ウィリアム王子。

(C)Japan House London

2018年、ジャパン・ハウス ロンドンで開かれた「BIOLOGY OF METAL: METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO|燕三条―金属の進化と分化」展は、英国王室からウィリアム王子が公式訪問。玉川堂による鎚起銅器製作の体験ワークショップなどにも参加した。ウィリアム王子は、

「ジャパン・ハウス ロンドンは素晴らしい、 英国と日本が持つ最高のアイデアと創造性が交差する場所となるだろう」

とコメントを残している。

燕三条の技術を世界に紹介した展覧会は、世界的デザインアワードの一つ、GERMAN DESIGN AWARDの「卓越したコミュニケーションデザイン部門」(Excellent Communications Design)の最優秀賞(GOLD)も受賞。つい先ごろの2020年2月にはシンガポールでも関連の展覧会が開かれた。

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