Disney+で配信中のテレビドラマ「マンダロリアン(The Mandalorian)」
Lucasfilm
- テレビ分析会社のEDOが、アメリカの6809人を対象に、自宅での視聴傾向について調査した。
- 5分の1が、コロナウイルスの大流行後、新たな動画配信サービスに加入したと回答した。
- コロナウイルスの大流行後に加入したサービスで最も多かったのは、Disney+(ディズニー・プラス)とHulu(フールー)だった。
コロナウイルスのパンデミックで、映画館が閉鎖され、アメリカ中の人々が国によるガイドラインに従って自宅にいるようになり、家庭での映画やテレビの視聴が増えている。
テレビ分析会社のEDOが、アメリカの6809人を対象に、3月24日から3月28日で、社会距離戦略を実施中の視聴傾向について調査した(委託された調査会社によって、アメリカの映画ファンを対象に行われた)。4月1日に発表されたその結果によると、動画配信サービスへの消費が増加している。
回答者の85%が、自宅でのテレビや映画の視聴が増えていると述べ、このうち約半数は、自宅でのテレビや映画の視聴が50%増えたと答えている。
この増加の恩恵を最も受けているストリーミング・サービスが、Disney+(ディズニープラス)とHulu(フールー)だと調査は伝えた。回答者の20%が、コロナウイルスの大流行後、新たなサービスに加入したと回答。加入したサービスは、Disney+が29%でトップ、Huluが21%で続いたがこれもディズニー傘下のサービスだ。また、約15%がネットフリックス(Netflix)に加入したと回答した。
Disney+は比較的新しく、11月にサービス開始となったばかりだ。だが、同じく11月にサービス開始となったApple TV+に加入したと述べた回答者は10%未満だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのメディア・リサーチ部門、SNLケーガンが4月2日に発表した別の調査では、3月27日から3月29日で1000人を調査したところ、ストリーミング・サービスの追加を検討している人々にとって最も魅力的なのは、Huluだった。調査対象者の10人に2人が、6月までは新たなサービスを追加する可能性があると述べており、そのトップはHulu(6%)で、ネットフリックス(5%)、Disney+(4%)、Amazonプライム・ビデオ(3%)と続いた。
ネットフリックスは、世界中で加入者数1億6700万人を誇る、動画配信のトップ企業だ。1月の最新収益報告時点で、アメリカの加入者数は6100万人。ストリーミング・サービスの成長を直近の四半期で見ると、アメリカでは予測を下回ったが、全世界では上回った。
ディズニーは2月、11月のサービス開始以来、Disney+の加入者数は2860万人に、Huluの加入者数は3070万人に達したと発表していた。
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)