3枚の写真が示す、スペインの医療従事者の苦悩

スペインの医療従事者の苦悩

流行の最前線にいるスペインの医療従事者たち。

Reuters

  • スペインは、コロナウイルスの大流行で大きな被害を受けた国の1つだ。
  • 数週間にわたって封鎖されているが、4月2日には他のどの国よりも多い死者数を記録した。
  • 医師や看護師は保護具の不足を訴え、病院の廊下を写した写真が示すように増加する感染者に対応するスペースを確保するのに苦労している。
  • 現場の医療従事者を撮影した他の写真も、この病気を目の当たりにした人たちの精神的苦痛を示している。
  • ペドロ・サンチェス首相は、スペインの非常事態宣言を4月12日まで延長することを議会から承認された。

スペインのコロナウイルス危機の最前線にいる医療従事者を撮影した3つの劇的な写真は、世界で2番目に高い死亡者数の国でのウイルスとの戦いがどのようなものかを示している

スペイン当局は4月2日、COVID-19によって一日で950人が死亡したと発表した。これは、1日の死者数では世界で最も大きな数字だ。

マドリードの病院の廊下の写真は、本来なら病棟で治療されるはずの患者でいっぱいで、施設がどれほど圧倒されているかを示している。

マドリードの病院

廊下が患者でいっぱいになっている。

Reuters

首都マドリードは特に大打撃を受けており、病院に十分なスペースがないため、医師たちはイベント会場のIFEMAで何千人もの患者の治療に当たっている。ガーディアンの報道によると、同施設では3月24日、コロナウイルス感染患者で最初に回復した患者を、スタッフの歓声と拍手で送り出したという。

また、Business Insider Spainによると、スペインの医師や看護師も個人用保護具の不足を訴えている。

別の写真は、マドリードのセベロオチョア病院の外で2人の看護師が抱き合っている様子を捉えた。

マドリードのセベロオチョア病院で

2020年3月26日、スペインのレガネスにあるセベロオチョア病院の緊急治療室の外で、医療従事者がハグしている。

Susana Vera/Reuters

別の写真には、ドセ・デ・オクトゥブレ病院の外にいる疲れ果てた救急隊員が写っている。

ドセ・デ・オクトゥブレ病院の外にいる救急隊員

2020年3月28日、スペインのマドリードにあるドセ・デ・オクトゥブレ病院の救急病棟の近くで休息を取る救急車のドライバー。

Sergio Perez/Reuters

絶望感が広がっている。

マドリード北東部のアルカラ・デ・ヘナレスにあるプリンシペ・デ・アストゥリアス大学病院のER看護師、コーラル・メリノ(Coral Merino)氏はBusiness Insider Spainに対し、「仕事に行くたびに、状況を目の当たりにして、恐怖、ストレス、苦痛を感じている」と述べている。

「仕事に行くのは戦争に行くようなものだ」

3月終わりにペドロ・サンチェス首相は、非常事態宣言を4月12日まで延長することを議会から承認された。4月4日の時点で、スペインは、米国に次いで世界で2番目に多い感染者、イタリアに次いで2番目に多い死者数を記録している。

マリア・マルガリータ・ロブレス・フェルナンデス(María Margarita Robles Fernández)国防相によると、3月下旬、全国の介護福祉施設を消毒していたスペインの兵士が、ベッドで死んでいたり、放置されていたりする多くの高齢者を発見した

3月14日に全国的な封鎖が始まって以来、スペインでは90万人の雇用が失われたとBBCが報じ、スペイン経済がいかに厳しい状況であるかを示した。

[原文:3 photos show just how health workers in Spain — which has the 2nd highest death toll in the world — are struggling under the coronavirus outbreak

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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