体温測定をする客室乗務員。
REUTERS/Ricardo Moraes
- 客室乗務員の中には、世界中を旅する仕事であることや個人用防護具が不足していることが原因でコロナウイルスを広めてしまうのではないかと心配している人もいる。
- 世界中の客室乗務員は、必要不可欠な労働者とみなされているため、ほとんどがロックダウン対象から除外されている。
- コロナウイルスは全世界で130万人以上に感染している。
客室乗務員は、医師、看護師、救急救命士、その他の労働者とともに、COVID-19の最前線にいる。何人かの客室乗務員はTimeに対し、搭乗するたびにウイルスを広めているのではないかと心配していると語った。
コロナウイルスは世界中で130万人以上に感染している。3月11日、世界保健機関(WHO)はパンデミック(世界的大流行)であると公式に宣言した。ウイルスは世界中の旅行を混乱させ、欠航、検疫、その他の移動やサプライチェーンの崩壊につながっている。航空会社は特に大きな打撃を受け、すでにいくつかの会社が倒産した。
このような状況にもかかわらず、一部の航空会社はまだ運航しており、客室乗務員は不安を感じている。彼らの意見は以下の通りだ。
今は逆に、マスクや清掃用品など、安全を守るための設備が整っていないと言う
2020年1月30日、ロシアのノボシビルスク・トルマチョーヴォ国際空港で。
Kirill Kukhmar\TASS via Getty Images
出典:Time
客室乗務員は、機内で隣り合わせに座り、乗客と同じトイレを使うなど、常に危険にさらされていると感じている
2020年3月17日、ニューヨークからサンフランシスコに向かうデルタ航空機の機内。
REUTERS/Shannon Stapleton
出典:Time
医療的な緊急事態が発生した場合、客室乗務員は個人防護具なしで緊急要員として行動することが求められている
2020年1月23日、ロサンゼルス国際空港で。マスクを着用している日本航空のスタッフ。
Mario Tama/Getty Images
出典:Time
ある客室乗務員は、空港に行くたびに、同僚からウイルスに感染するのではないかと心配で泣いてしまうとTimeに話した
防護服を着たアメリカの保健当局者が、チャーター機でアメリカへ戻ることを選択したダイヤモンド・プリンセス号の乗客に話しかけている。
Philip and Gay Courter/Reuters
出典:Time
彼らは仕事中に感染して陽性反応が出たりすると自分の住む街に戻れなくなるのではないかと心配している
2020年1月23日、ロシアの保健当局の職員が、赤外線画像装置を使用して乗客の体温をチェックする
Andrei Samsonov/Getty
出典:Time
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)