最新版のKyashアプリにアップデートしたところ。これまでにはなかった「Apple Payを設定」ボタンが見える。
撮影:伊藤有
決済ベンチャーのKyashは4月7日、同社決済サービスのApple Pay対応を発表した。iOS 10.1以上のiPhone 7以降、Apple Watch Series 2以降で利用可能。全国113万台の端末数(2019目12月時点)のあるQUICPay+(対面決済)の加盟店で利用できる(Apple Payの「アプリ内決済」「ウェブ決済」には非対応)。
KyashはiPhoneおよびAndroidに対応する決済サービスで、登録後すぐにVisaブランドのデジタルカード「Kyash Card Virtual」が発行できる。申請すると実カード「Kyash Card Lite」「Kyash Card」の発行も可能だが、Apple Payへの登録は「Kyash Card Virtual」があれば可能。
Apple Payで実質1.5〜2%還元が狙える
登録するKyash Visaカードの種類によって還元額は異なる。
出典:Kyash
Kyashを利用すると以下の還元率のKyashポイントが付与される。Kyashポイントは1ポイント=1円としてKyash残高にチャージが可能。Apple Payで利用時も登録時のカードの還元率でポイントが付与される(一部の決済は対象外)。
- Kyash Card(要本人確認)……1%
- Kyash Card Lite(本人確認不要)……4月30日まで1%、5月1日から0.5%
- Kyash Card Virtual(本人確認不要)……0.5%
Kyashはプリペイド(前払い)式の決済手段。Kyash残高にはセブン銀行ATMやペイジー、コンビニに加えて、VisaとMastercardからのチャージに対応する。一部のクレジットカードの場合、クレジットカードのポイント(1%前後)も付与されるため、実質1.5もしくは2%前後の還元が実現できる。
すでにKyashは2018年10月からGoogle Payに対応し、おサイフケータイ対応Androidスマートフォン端末でQUICPay+が利用できた。当初からiPhone(Apple Pay)対応への声は大きく、今回のApple Pay対応は、ユーザーの利便性をより高めるアップデートといえる。
(文・小林優多郎)