「症状を訴えたのに無視された」…コロナウイルスで死亡した従業員の家族がウォルマートを提訴

ウォルマートの倉庫

ウォルマートは従業員の死亡による訴訟に直面している。

Suzanne Kreiter/The Boston Globe via Getty Images

  • ウォルマートは、コロナウイルスに感染して3月25日に亡くなった従業員の家族から訴えられた。
  • その従業員はイリノイ州のウォルマートで働いていた。 訴状では、COVID-19と見られる症状を店舗管理者に伝えたが「無視された」と主張している。
  • ウォルマートは「問題を真剣に受け止めており、法廷で対応する」と述べた。

ウォルマート(Walmart)は、コロナウイルスに感染した後に死亡した従業員の家族による訴訟に直面している。

この従業員は51歳のワンド・エバンス(Wando Evans)さんで、イリノイ州エバーグリーンパークにあるウォルマートで、店舗メンテナンスと夜勤の倉庫管理に従事していた。 彼は15年間ウォルマートで働いていた。 同じ店で働いていた、もう一人の従業員もコロナウイルスに感染して死亡している。

弁護士のトニー・S・カロゲラコス(Tony S.Kalogerakos)氏の声明によると、エバンスさんは「2週間前にCOVID-19と見られる症状を訴えたが、店の管理者に無視された」と述べた。

「2020年3月23日、エバンスさんは店舗管理者によって帰宅させられた。そして2日後、自宅で死んでいるのが発見された」

訴状によると、ウォルマートはコロナウイルスが原因のCOVID-19の症状が出ていると伝えたエバンスさんともう一人の従業員に対して「対処に失敗したか、または無視した」という。

また、同社がCOVID-19と見られる症状を持つ人々が「店の中で勤務していた」のに、顧客や従業員に警告しなかったと述べている。ウォルマートが従業員に適切な保護具や清掃具を提供せず、疾病予防管理センター(CDC)や労働安全衛生局(OHSA)などの連邦機関の勧告に従っておらず、「従業員だけでなく一般市民も危険にさらされていて、エバンスさんの死後にようやく措置が取られた」と主張している。

ウォルマートは「この問題を深刻に受け止めており、訴状を受け取り次第、対応する」と述べた。また、エバンス氏と最近感染したもう一人の従業員が死亡したことで悲嘆に暮れていると述べている。

「当該店舗は第三者による安全および環境コンプライアンス評価ならびに保健部門の検査を受け、合格した。追加の対策として、我々は外部の会社によって、正面玄関、カート、レジスター、化粧室、および農産物や肉を含む食品販売エリアなど、店内のすべてをさらに入念に消毒した」

ウォルマートはまた、レジに飛沫防止装置を設置したり、フロアに社会的距離を示す標識を設置したり、一度に店舗に入れる客の数を制限したりするなど、パンデミックの中で同社が取った他の対策を強調した。さらにアメリカ国内の全従業員に手袋とマスクを支給し、勤務開始時に体温を測る計画を発表した。

[原文:Walmart faces wrongful death lawsuit from the family of an employee who died after contracting the coronavirus

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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