David Olsen
- アリゾナ州南部にある任務を終えた2つのミサイルサイロのうち、1つは約50万ドルで売れた。
- 2つ目は、47万5000ドルに値下げされている。
- どちらも、大陸間弾道ミサイルのタイタンIIを格納するように設計されていた。
- 同じアリゾナ州にある同タイプの別のサイロは42万ドルで販売された。この構造物の人気が復活している可能性がある。
地下の隠れ家を探しているなら、アリゾナが最適の場所だ。
昨年、1980年代に閉鎖されたタイタンIIミサイルサイロは、不動産市場に出てわずか10日後に42万ドル(約4500万円)の高値で売れた。不動産業者のグラント・ハンプトン(Grant Hampton)氏はBusiness Insiderに対し、ミサイルサイロに関しては複数の問い合わせがあり、人気が高まっていると述べている。
アリゾナ州南部で売りに出された同様の施設が2つあり、1つはすでに売れている。どちらもRealty Executivesのハンプトン氏とコリー・ワード(Kori Ward)氏によって49万5000ドル(約5320万円)で売り出された。最初の10日間は、アメリカ国外に加えて州外からの購入オファーは受け付けられなかった。3月に2万ドル値下げされた方のサイロの詳細と写真はこちらにある。
タイタンIIは大陸間弾道ミサイル(ICBM)で、核弾頭を違う大陸へと運ぶために設計された。これらの複合施設は、冷戦の緊張が高まっていた1960年に建設された。配備されたミサイルは地下に格納され、20年以上もの間、いつでも発射できる状態にあった。タイタンIIはアメリカが保有していた最大の陸上ミサイルだったが、幸い使われたことはなかった。
アリゾナの地下に何があるか、のぞいてみよう。
50万ドルで売却された発射施設タイタンII 570-1は、アリゾナ州オラクル近郊にある
David Olsen
サイロ自体は地下にあるが、敷地からはカタリナ山脈を一望することができる
David Olsen
ここは無人だが、許可なく訪問しようとしないほうがいい。カメラによる監視下にあるからだ
David Olsen
ここはアメリカでも数少ないタイタンIIミサイル発射場の1つだった
David Olsen
ハンプトン氏によると、ここには簡単にアクセスできるという
Grant Hampton Realty Executives
すでに市の水道が接続されているので、将来の所有者が計画している改修も容易に行えるはずだ
David Olsen
この施設は1962年に建てられた
David Olsen
そして1984年に閉鎖されるまで、20年以上運用された
Grant Hampton Realty Executives
土地の広さは11.78エーカー(4.7ヘクタール)
David Olsen
保存状態のいいミサイルサイロの一つだ
David Olsen
ほぼ運用されていたときの状態で保存されている
David Olsen
ハンプトン氏によると、この施設はダクトと固定具を備えた「すばらしい構造」だという
Grant Hampton
閉鎖後、再利用可能な資材が回収され、残りは民間に払い下げられた
Grant Hampton Realty Executives
まだいくつか物件があるが、ここは特に状態がいい
David Olsen
2つ目のタイタンII 571-1は、アリゾナ州ベンソン郊外にある。このサイロはまだ販売中だ
Grant Hampton Realty Executives
ここは、ほぼ完璧なタイムカプセルだ。1984年の閉鎖以来、二度しか中に人が入っていない
Grant Hampton Realty Executives
2015年と2016年の二度のアクセスで、当時の古い文書が発見された
Grant Hampton Realty Executives
この1984年の新聞は、有人で武装していた最後の年のものだ
Grant Hampton Realty Executives
この施設は地下に埋設されており、井戸と発電機がある
Grant Hampton Realty Executives
閉鎖後にコントロール・センターは閉ざされたが、その後、また入れるようになっている
Grant Hampton Realty Executives
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)