OPPO Japan提供
スマートフォン出荷台数で世界5位のOPPOが、日本のスマートフォン市場を本格的に深耕し始めた。いよいよ日本でも始まった高速移動通信方式「5G」に対応した、同社のフラッグシップ機「OPPO Find X2 Pro」がau向けの独占モデルとして採用され、2020年7月以降に発売が予定される。ソフトバンク向けの独占モデルとしては、OPPOのミドルレンジの5G対応スマホ「OPPO Reno3 5G」が同じく7月下旬以降に発売予定だ。
日本の大手通信キャリアでOPPOが採用されたのは初めて。今後の5Gエリアの拡大に合わせ、ハイスペックを求める層に向けて「Find X2 Pro」を、普段使いの実用性を求める層に向けて「OPPO Reno3 5G」を5G対応スマホ市場に投入。2つの異なるセグメント向けの機種を同時に投入することで、広く5Gに関心を持つ層の取り込みを図る。
究極の視聴体験を提供する 5G対応の「OPPO Find X2 Pro」の強み
2020年3月にオンラインで開催された「OPPO Find X2 Pro」の発表会。
OPPO Japan提供
美しい写真、滑らかで美しい映像が撮れるカメラ、動画やゲームを最大限楽しむことが出来るディスプレイ、そして短時間で充電できる電池……。まさにユーザーが楽しめる最高の性能が詰まった「OPPO Find X2 Pro」について、OPPOの西ヨーロッパの戦略・製品マーケティング責任者(Head of Strategy & Product Marketing)であるMichael Tran(マイケル・トラン)氏はこう評した。
「Find X2シリーズは、究極のパーティーデバイス」
2020年3月6日に開催されたオンラインの発表会「OPPO Find X2 Series UNCOVER THE ULTIMATE」でのことだ。
OPPOの日本法人オッポジャパンの鄧宇辰社長は「OPPO Find X2 Pro」について、
「Findシリーズは、OPPOの技術の粋を結集したフラッグシップモデルとして世界中で展開しており、消費者の皆様から高い評価をいただいている。今回OPPO Find X2 Proを採用いただいたことで、より多くの日本の消費者に当社の最新技術を搭載したスマートフォンで5Gの世界を体験いただけるよう協力してまいりたい」
と公式リリースでコメントを発表している。OPPOは既にグローバルで一足先に始まった5Gに対応。そこでの経験値に自信を深めているのだろう。
「OPPO Find X2 Pro」の大きな強みの一つが、一眼レフカメラと遜色ない性能を備えるカメラ。
OPPO Japan提供
2020年7月にauで独占販売する「OPPO Find X2 Pro」は、定評のあるカメラ機能が圧倒的に優れる。アウトカメラは、4800万画素のメインレンズにソニー製のイメージセンサーIMX689と光学式と電子式のダブル手振れ補正を搭載し、1300万画素の望遠レンズは10倍ハイブリッドズーム(デジタルズームは最大60倍)、4800万画素の超広角レンズは画角120°まで対応する。
IMX689によって、暗い環境でもノイズをおさえ、高感度で光を取り込め、高品質な撮影ができる。さらにはPDAF(All Pixel Omni-Directional、PDAF:全画素で位相差検出可能な高速自動フォーカス)技術まで兼ね備えるのだから、もはや一眼レフカメラと遜色ない性能だ。
インカメラは3200万画素を誇り、A.I.ビューティー機能を搭載する。自撮りで顔を美しく撮影するため、顔のパーツごとの美顔補正にも対応する。
上質のカメラで解像度4K、フレームレート60fpsの動画を撮った映像は、スマホ画面を通してもその美しく滑らかな動きを表現し、感動を覚えるほど。そして、そのありのままの感動を支えてくれるのが5Gだ。OPPOの生み出した高性能なカメラで撮影した写真や動画を、大容量でも5Gによって一瞬にして手軽にシェアできる。これこそ5G時代の恩恵と言える。
OPPO Find X2 Proは5G時代にふさわしい、動画視聴やスマホゲームを楽しむための圧倒的に優れた視聴体験や性能を実現している。有機ELを採用した6.7インチのディスプレイは、リフレッシュレートが120Hzで10億色(10ビット)という再現力がある。
通常の映像でも高フレームレートのHDRに変換するO1ウルトラビジョンエンジンで高品質な映像を実現している。このディスプレイによって、サッカーやモータースポーツといった動きが激しいスポーツ映像も滑らかに映り、動画サービスの映像もより美しい映像体験が可能となる。
音響もDolby Atmos®を採用したことでステレオスピーカーでもヘッドホンでも映像の中にいるような没入感を体験できる。また、ゲーマーにとってありがたいのが、240Hzのタッチサンプルレートを備えること。反応にミリ秒を争うゲーマーにとって、画面タッチの反応速度は勝負を左右する大きな要素となる。
充電池の性能も見逃せない。急速充電システム「65W SuperVOOC 2.0」は、4260mAhの大容量バッテリーであっても10分で40%、38分でフル充電(測定中)が可能。CPUはQualcomm® Snapdragon™ 865、RAMは12GBという現時点で最高級の性能が、パフォーマンスを支える。
5G時代に必要な機能を搭載したスタンダード機「OPPO Reno3 5G」
OPPO Reno3 5G
OPPO Japan提供
中国系の他のスマホメーカー以上に、OPPOは進出市場でのローカライズに注力してきた。2年前の進出以来、日本の消費者を意識して投入してきたのが、ミドルレンジの「OPPO Reno A」シリーズだ。2019年10月に発売した「OPPO Reno A」は4万円を切る価格ながら、高性能なカメラに加えて、日本市場では重要視されるおサイフケータイ、防水・防塵の機能も備えて一躍注目端末となった。
今回の「OPPO Reno3 5G」も同様におサイフケータイ(R)を備え、さらにはCPUがSnapdragon 765G、メモリが 8GB、ディスプレイが有機ELで6.55インチと十分な性能を持つ。そしてカメラはミドルレンジでありながらもアウトカメラが4800万画素、1300万画素、800万画素、 200万画素の4眼仕様。しかも5Gに対応している。ソフトバンクの榛葉副社長は先日の記者発表会でOPPO Reno3 5Gを紹介する際に「驚くような価格で販売する」とコメントしており、5Gを“手軽に”で楽しむにはちょうど良い。
5Gが変えるスマホの体験とは?
OPPO Japan提供
日本でも5Gが始まり話題にはなっているものの、実際の体験がどう変わり、何ができるのか、まだわからないという人が大半。一番わかりやすい例が、高品質な映像体験だ。
これまで4K映像を楽しむとなると、動画のファイルサイズは1分で約1ギガバイトに達する。通信回線が4Gであればダウンロードに時間がかかるが、5Gであれば一瞬で大容量データをダウンロードできる。また、5GはVR(仮想現実)動画との親和性も高く、ヘッドマウントディスプレーを通じて、高品質な360度動画の没入感を楽しめる。さらにOPPOの5G端末で撮った4K動画のファイルも、5Gなら瞬時に送信することができるようになる。
前出のマイケル・トラン氏は5Gへの期待をこう話す。
「OPPOは、5Gが私たちの生活を変えると信じている。私たちと世界とが、どのように相互作用するのか ── 。5Gテクノロジーは、私たちの周りにある全てのモノを接続する。2020年には、5Gが爆発的に増加すると予測している」
サービス開始当初は利用可能なエリアが限定されるものの、サービス対象エリアは徐々に広がっていき、私たちのスマホ体験がより便利に、面白くなっていくのは間違いない。
「OPPOの最大の競争力は、文化への理解」
オッポジャパンの鄧宇辰社長は「OPPOの最大の競争力は、(進出国の)文化への理解」と語る。
OPPOが日本市場に進出して以来、おサイフケータイ機能の搭載など、世界から見ると特殊である日本の消費者に向けてローカライズに取り組んできた。日本のスマホ市場の規模や将来性を考えれば、日本市場に対応した開発は負荷が大きい。それでもOPPOがローカライズに取り組むのはなぜなのか。
オッポジャパンの鄧宇辰社長は、過去のビジネスインサイダーのインタビューの中で、日本の名経営者である稲盛和夫氏の考え方を挙げている。
「OPPOは『本分を尽くす』という企業理念を掲げている。 製品や販売ルート、市場、戦略などはとても表面的なもの。OPPOの最大の競争力は、文化への理解だと思います。『本分を尽くす』とは、OPPOの企業理念であり文化であり、それは理性と平常心をもってやるべきことを長期的視点でやり抜くということなのです」(鄧社長)
稲盛氏の経営哲学を学び、OPPOの企業理念に取り組んだことが、特殊な日本市場に対しても真摯に取り組む姿勢として表れている。
日本の5G対応スマホ市場はまだ始まったばかり。だが、OPPOには日本の消費者を魅了する物を生み出す力がある。
「きょう、スマホを変えようと思って」のスローガンとともに、存在感を増しているOPPOが今後どのような展開をしていくか、注目だ。