「1分でわかる」セブン&アイHD決算。純利益は過去最高も新型コロナで「将来見積もり困難」

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セブン&アイ・ホールディングスは4月9日、2020年2月期の連結決算を発表した。

撮影:今村拓馬

セブン&アイ・ホールディングスが2020年2月期(2019年3月1日〜2020年2月29日)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が日本国内でも広がった2月の業績を含むものの、トータルでは減収増益、純利益は過去最高を3年連続で更新した

決算短信、決算説明会資料からポイントをさらってみたい。


まず、コロナショックの影響が色濃く反映されるであろう2021年2月期の業績予想は「未定」。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

売上高は2.2%減の6兆6444億円、純利益は7.5%増、過去最高の2182億円。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算短信(連結)

売上高は国内コンビニで158億円増えたが、海外コンビニで812億円減った。海外の売上減は、低収益店舗の閉店とガソリンの売上減が理由。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算短信(連結)

営業利益の伸びは126億円。98億円伸ばした国内コンビニ、97億円伸ばした海外コンビニがけん引。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

国内では、キャッシュレス決済のポイント還元が効いた。キャッシュレス比率は「35%→44%」に。バーコード決済が8%増。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

海外では、店舗数、平均日販、店舗あたりの利益が順調に増えている。図には見えないが、ガゾリンの収益性向上も効いた。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

そごうと西武は相変わらず苦境。売上高は37億円減。2020年度中に6店舗を閉鎖予定。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

役員と幹部社員が700店舗を訪問したり、110店舗のオーナーと意見交換。でも、営業体制問題の行く先はまだ見えない。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

新型コロナウイルスのリアルな影響。そごう・西武は人混み回避、デニーズは外食敬遠のため、売り上げ3〜4割減。イトーヨーカドーとヨークベニマルは買いだめ特需。

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出典:セブン&アイ・ホールディングス2020年2月期 決算説明会資料

(文:川村力)

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