緊急事態宣言後、都内のあるスーパーマーケットにて。レジ前につながる通路にはソーシャルディスタンス(社会的距離)を示す表示が始まっていた。
撮影:伊藤有
緊急事態宣言後の最初の週末、都内のスーパーマーケットをはじめとする小売店で、2つの風景の変化があった。
1つは、レジ前に飛沫の拡散を防ぐためのビニールシートが掲げられたこと(大手コンビニと同様の対応)、2つめは、新型コロナウイルス感染リスクを下げるための、人と人との距離を約2mあける「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」の目印を用意する店舗が増えたことだ。
4月9日に公開した記事では、このソーシャルディスタンスを、iPhone11などの「AR機能」を使って前後2mの距離を見える化する「Keep Distance Ruler」を紹介した。
Keep Distance Rulerが動作しているところ。実際の風景に、半径2mの円を表示することができる。距離の精度も非常に高いことは、前回の記事でも検証済み。
撮影:伊藤有
当時はGoogle Driveでの配布だったが、この週末、新たにWeb版が登場した。下記URLに対応するiPhoneでアクセスすると、ブラウザーからKeep Distance Rulerが呼び出せる仕組みだ。
■Web版「Keep Distance Ruler」はこちらから
動作としては、アップルが新製品発表直後に、iPhoneのAR機能を使って発売前製品を体験させるAR Quick Lookと同じ仕組みを使っている。
ソーシャルディスタンスの表示がないところでも、適切な距離をはかりたい、あるいは2mの距離を体感的に把握したいというときに役立てられる。
(文、写真・伊藤有)