ローソンは4月9日に2020年2月期決算を発表した。
撮影:今村拓馬
ローソンが2020年2月期(2019年3月1日〜2020年2月29日)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響については、「業績には大きな影響はない」としたが、低収益店舗の整理などで損失がかさみ、増収減益となった。ただし、期初の計画値は上回った。
決算短信、決算説明会資料からポイントをさらってみたい。
最大手セブン&アイHDと同様、新型コロナの影響で、2021年2月期の業績予想は「未定」。
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
売上高に相当する営業総収入は前期比4.2%増の7302億円。純利益は「21.4%減」の201億円。増収減益。
出典:ローソン2020年2月期決算短信(連結)
減益の理由は「低収益店舗の整理に取り組んだことから閉店に伴う整理関連損失などが増加」。221店舗を閉店。
出典:ローソン2020年2月期決算短信(連結)
ローソンは「オーナー・加盟店支援」を従来通り強調。社長プレゼン資料で実に4ページ。
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
2月に発表済みだが、複数店経営を促進するため「奨励金150万円」など、55%を占める単店オーナーをさらに減らす。
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
単店経営は競合や市況などの外的経営リスクが高い。複数店オーナーの店舗は約9900店舗と、店舗数では7割超を占めるが、全オーナーの数で見ると約55%がいまだに単店経営。
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
2019年8月に始めた「ウーバーイーツ」宅配は、都内14店舗から「約500店舗」へと一気に広げる。
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
マイクロソフトのビジネスチャット「Teams(チームズ)」を全社に導入。リモートワーク需要とは別の先進的な取り組み。
出典:ローソン2019年度決算説明会資料
(文:川村力)