ソフトバンクG巨額赤字「1兆3500億円」の主因は、投資損失「1.8兆円」

孫正義会長

上期決算会見冒頭の孫正義会長。

出典:ソフトバンクグループ2020年3月期・上期決算会見より

ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンクG)は4月13日、2020年3月期の通期業績予想が1兆3500億円の営業赤字になる見通しであることを公表した。

前期(2019年3月期)の営業利益は2兆3539億円だった。

ソフトバンクグループ「通期業績予想に関するお知らせ」より

ソフトバンクグループ「通期業績予想に関するお知らせ」より

ソフトバンクGは、前期からの業績大幅悪化の理由として、「主に、市場環境の悪化を受け、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)において投資の公正価値の減少に伴い当期において約1.8兆円の投資損失を計上する見込み」とし、SVFの投資損が主因であるとしている。

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「通期業績予想に関するお知らせ」より一部抜粋。

ソフトバンクグループ「通期業績予想に関するお知らせ」より

ソフトバンクGは2019年11月に発表した2020年3月期・上期決算時点で、WeWorkなどへの投資失敗などから、156億円の営業赤字を公表していた。

通期業績予想で明らかにされたところでは、投資損の理由として個社名に言及したのは、WeWorkに加えて、小型衛星通信の英国ベンチャーOneWeb(ワンウェブ)がある。同社は3月27日付けで、ニューヨーク州にて破産申請(チャプター11)したことを公表している。

IRカレンダーによると、ソフトバンクGの通期決算は2020年5月の発表を予定している。

(文・伊藤有)

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