17年間邦訳が禁じられた異例作の教え。日本企業の生産性は「制約条件理論」で劇的にアップする

「自律思考」を鍛える

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本題に入る前に、まずは簡単な質問をさせてください。ネックレスを引っ張ると、どこが切れるでしょうか?

答えは簡単。ワイヤーが傷ついていたり、細かったりする箇所、つまり「最も弱いところ」です。ですから、その最も弱いところを強化すると、ネックレスは強度が増します。

そこで次の質問です。最も弱かったところを強化して、引っ張っても切れなくなったことを確認したうえで、再びネックレスを引っ張るとします。さて、今度はどこが切れるでしょうか?

お分かりですね。答えは「次に弱いところが切れる」です。要するに、引っ張った時点で「最も弱いところ」でネックレスは切れるのです。

ネックレスを引っ張る女性

ネックレスを引っ張ると、一番弱いところで切れる。これを組織に応用すると……?

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では次に、工場の組立機械の例で考えてみましょう。

下図のように、組立ラインの左側から組立機械A→B→Cと順番に部品を通して完成品を作ろうとしています。組立機械の生産能力は、1時間当たりA:50台、B:20台、C:40台です。さて、この組立機械は、1時間当たり何台の完成品を作ることができるでしょうか?

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