フランスのマクロン大統領、新型コロナウイルスのパンデミックが資本主義を作り変えるだろうと語る

マクロン大統領

Associated Press

Better Capitalism

  • フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)には資本主義を作り変える力があると考えている。大統領は、今の状況は「想像もできなかった」と言い、全ての国は今こそ「何か新しいものを発明」しなければならないと語った。
  • マクロン大統領はまた、スペインやイタリアといった新型コロナウイルスで大きな打撃を受けている国を欧州連合(EU)加盟国が助けなければ、ポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭し、EUの弱体化につながりかねないと話している。
  • マクロン大統領は4月13日(現地時間)、3月から続いている外出制限を5月11日まで延長する考えを示した

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)には資本主義を作り変える力があると考えている。フィナンシャル・タイムズのインタビューでマクロン大統領は、今の状況は「想像もできなかった」とし、全ての国は今こそ「何か新しいものを発明」しなければならないと語った。「それがわたしたちにできる全て」だからだという。

同紙によると、大統領は人命を救うために世界中でこれほど大々的に経済活動をストップさせた前例はなく、パンデミックを世界全体にとっての「重大な人類学的衝撃」と見なしているという。国際社会の資本主義の構造にも大きな影響を与えるだろうと、大統領は考えている。

マクロン大統領は今後、世界の国々が"利益"よりも"人"を優先し、社会経済的な不平等や環境問題にもっとオープンに取り組み始めることを願っているという。

大統領はまた、EU加盟国に対し、スペインやイタリアといった新型コロナウイルスで特に大きな打撃を受けている国を助けるよう呼びかけている。4月22日現在、スペインでは20万4000人以上がウイルスに感染、2万1000人以上が死亡していて、イタリアでは18万3000人以上が感染、2万4000人以上が死亡している。マクロン大統領は、こうした加盟国を助けなければ、ポピュリズム(大衆迎合主義)をさらに刺激し、それがEUを弱体化させかねないとフィナンシャル・タイムズに語った(マクロン大統領は、アフリカ諸国の二国間および多国間債務返済を即刻猶予すべきとも考えている)。

「『EUはどうしてこのような申し出をするんだ? 』と言う人は、危機に瀕したあなたたちのことも、危機を脱した後のあなたたちのことも助けないだろう。何の連帯感も持っていないからだ」と大統領は言う。

「彼らは、労働者に来てもらったり、自国でもう作っていない自動車部品を作ってもらう時は"ヨーロッパ"に賛成するが、負担を分かち合う時には賛成しない」

マクロン大統領は、もしこの危機がまだ始まったばかり、もしくはその途中のどこかなら、今後、具体的にどのようなことが起きるかは「誰にも分からない」とも語った。大統領は「不確実なことが多く、わたしたちは謙虚でなければならない」とした上で、これがいずれにせよ「終わりに近付きつつあった」「グローバリゼーションの性質を変える」ことを願っていると付け加えた。

「わたしたちにもはや国境はないという感覚を持っていた。どんどん流れは速くなり、蓄積されていくのだと」

「本物の成功もあった…… だが、特に近年、先進国で格差が開いた。こうしたグローバリゼーションが終わりに近付いていることは明らかで、それが民主主義をむしばんでいる」

マクロン大統領は4月13日、新たな感染者や死者が増えるペースは緩やかになってきているものの、3月から続いている外出制限を5月11日まで延長する考えを示した。EU域外からの入国も引き続き禁止するという。

[原文:French President Emmanuel Macron says the coronavirus pandemic will remake capitalism

(翻訳、編集:山口佳美)

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