スーパーでの「必要不可欠でない商品」の販売制限は合理的…訪問頻度、滞在時間はできるだけ少なく

不要不急の商品制限は理にかなっている

アメリカの一部地域では、大型小売店でおもちゃや電化製品を購入できない。

Joe Raedle/Getty Images

  • アメリカの一部の地方自治体では、食料品店や大型小売店などの「必要不可欠」な店舗で、衣類やおもちゃといった「必要不可欠でない」商品の販売を禁止している。
  • これらの規制に賛同する人々もいるが、必要不可欠かそうではないかについての意見の相違は混乱や苛立ちを生み、大きな反発が起きている。
  • フィンランドのアールト大学で流体物理学の助教授を務め、スーパーの店内での感染の広がりについて研究しているヴィレ・ヴオリネン氏は、「このような制限は理にかなっている」とBusiness Insiderに語った。
  • 「スーパーに滞在する時間を50%減らすと、ウイルスを含むエアロゾルや飛沫の量が50%減る。そういう意味では、納得できる」と、彼は語った。

アメリカの一部の地域での、大型小売店やスーパーにおける衣類やおもちゃなどの「必要不可欠でない商品」の販売を禁止する動きは、消費者の大きな反発を引き起こしている。

買い物客が店内に滞在する時間を抑え、それによって新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、各地の地方自治体が設けたこの新しい規制は、一部の人々には歓迎されているが、これは自由に対する過度な制限であり、必要不可欠な商品とそうでないものを決めるのは自治体ではないという批判もある。

この議論に、アナリストも加わっている。コンサルティング会社グローバルデータ・リテールのマネージング・ダイレクター、ニール・ソーンダース(Neil Saunders)氏はこの方針を「愚か」だと述べ、このような自治体は「小売店経営への完全なる理解不足を露呈している」と語った。

バーモント州とミシガン州は、これらの制限を実施している。Business Insiderは両州当局に、なぜこれらの新しい規制を実施したのか、この決定は専門家のアドバイスをもとにしたものなのかを聞いた。

バーモント州の広報担当者、ネイト・フォルマラリー(Nate Formalarie)氏によると、この規制の目的は、感染予防のために人々が店内に滞在する時間とそこに集まる人の数を制限することだという。そして、必要不可欠でないものはオンラインで購入し、家の前で受け取るべきだと述べた。

「バーモント州の、人々の健康と安全を第一に考える店舗や小売店に、感謝している」

ミシガン州からは回答はなかった。

フィンランドのアールト大学の流体物理学助教授で、スーパーの店内で咳がどのように拡散するかをコンピューターでシミュレートした動画の制作チームの一員、ヴィレ・ヴオリネン(Ville Vuorinen)氏は「これらの規制は理にかなっている」とBusiness Insiderに語った。

「スーパーの店内にいる時間を50%減らすと、空気中のウイルスを含む可能性のあるエアロゾル(および飛沫)の量が50%減る。つまり、大いに理にかなっているということだ」と、彼はBusiness Insiderの電話取材に答えた。ヴオリネン助教授はチームの研究結果をもとに、空気中のエアロゾル量を減らすためにはスーパーへ行く頻度と滞在時間を減らすことが合理的だと語った。

彼は買い物客に対し、店への不要不急な訪問を減らし、感染を減らすために毎回家族の1人だけで買い物することを勧めた。また、店舗側も感染拡大を食い止めるために新しい対策を始めるべきと述べた。これには、あらかじめ果物を袋に入れておくことや、行列や混雑を減らすためレジの数を増やすこと、換気システムの配置や空気の循環の様子などを広く公開することなどが含まれるという。

[原文:Shoppers slammed new rules restricting Walmart, Target, and Costco from selling 'nonessential' items but an expert says it could save lives

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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