ネット注文とテイクアウトで増収のチェーンも…店舗再開後もそのデータを生かせる

米外食大手はテイクアウトで収益増

チポトレのテイクアウト用窓口。

Chipotle

  • メキシコ料理チェーンのチポトレは、屋内退避令でデリバリーや店頭受取のブリトーの注文が増加し、3月におけるオンラインの売上は102%増加した。
  • チポトレでは、新型コロナウイルスのパンデミック収束後もオンラインの増収が続くと予測しており、CEOのブライアン・ニコル氏は「1、2カ月のうちに、店舗での営業も再開できると期待している」と述べている。
  • 「我々のリワードプログラムの登録者は800万人から1200万人に増えた。これは非常に貴重な財産となる」と、ニコル氏は述べた。

飲食業界は売上の急落と大量の従業員解雇に直面しているが、モバイルアプリやオンラインでは極稀に売上の伸びがみられる。

メキシコ料理チェーンのチポトレ(Chipotle)は4月21日、人々が屋内退避して、店舗も閉鎖されている中で、第1四半期のオンラインの売上が80.8%伸び、全売上の26.3%を占めたと発表した。

3月だけに限ると、オンラインでの売上は、自宅退避命令の影響やウーバーイーツとの提携によって伸長し、前年比で102.6%増加した。オンライン注文は、3月の売上の三分の一以上を占めている。

チポトレのCEO、ブライアン・ニコル(Brian Niccol)氏は、自身がCEOに就任した2018年から進めているデジタルへの投資がビジネスの転換を促進し、オンラインでの売上が3億7200万ドル(約400億円)に達したと語った。ニコル氏は、今後1、2カ月で店舗が再開した後にも、オンラインでのビジネスが従来のシステムと合わせて機能することに期待しているという。

「我々のリワードプログラムの登録者数は800万人から1200万人に増えた」とニコル氏。

「これは非常に貴重な財産だ」

チポトレの第1四半期の既存店売上は3.3%伸びており、これには3月の16%ダウンも含まれている。既存店売上は3月29日の週に35%まで大幅に下落したが、4月には改善が見られた。また、直近の週には売上が落ちたが、イースターで改善されたと、同社は述べている。

新型コロナウイルスがアメリカ全土で拡大する中、ファストフードチェーンは顧客をつなぎとめるためアプリとオンライン注文に期待をかけている。

チェーン店の大多数はデリバリーやテイクアウト、店頭受取を推進し、アプリやウェブサイトからの注文受付を強化している。ジャスト・サラダ(Just Salad)は100%オンライン注文に切り替えたが、チックフィレ(Chick-fil-A)の一部店舗では現金決済を停止して、アプリで注文するように顧客にすすめている。

オンラインやアプリでの注文がレストランビジネスの将来にとって重要だという考え方は、この業界にとっては斬新なものだ。チポトレは2019年にデジタルへ大規模な投資を行っており、同社CFOのジャック・アルトゥング(Jack Hartung)氏は、オンラインからの売上は全売上の30%から50%になり得ると、2019年11月にBusiness Insiderに語った。チポトレの幹部は、新型コロナウイルスのパンデミックが収束した後も、現在の成長が続くと見ている。

アメリカ全土で店舗の営業が再開した際、「オンラインで得た財産を活用することを楽しみにしている」と、ニコル氏は述べた。

[原文:Coronavirus boosts Chipotle's app and online business, gains the burrito giant believes will last after the pandemic is over

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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