奇想天外!「ソーシャルディスタンシングを楽しむ公園」芸術の都ウィーンならではの創造力

「パーク・ド・ラ・ディスタンス」のイメージ。社会距離戦略にマッチした公園として提案された。

「パーク・ド・ラ・ディスタンス」のイメージ。社会距離戦略にマッチした公園として提案された。

Courtesy Precht

  • オーストリアで新型コロナウイルス関連の規制の緩和が始まった。設計事務所のスタジオ・プレット(Studio Precht)は、ウィーン市民が安全にアウトドアを楽しめるように、社会距離戦略にマッチした新たな公園をデザインした。
  • 「パーク・ド・ラ・ディスタンス(Parc de la Distance)」は、生垣で仕切られた小道があり、上からは指紋のように見える。入り口では小道の混み具合を教えてくれる。
  • スタジオ・プレットの共同設立者、クリス・プレット(Chris Precht)は、今回のパンデミックをきっかけに、市民は自然の中で楽しむひとときの重要性を実感していると考えている。
  • 新規感染者の減少を受けて、オーストリアは4月14日、ヨーロッパで最初にロックダウンを解除した国の1つになった。現時点ではホームセンター、小規模店舗、国立公園が再オープンしている。
  • 市民は今ではより多くの公共スペースを利用できるようになったが、それでもなお、社会距離戦略として人と人との距離を少なくとも約90センチメートルは空けるよう求められている

ウィーンのリヒテンシュタイン宮殿の庭園や他の国立公園は3月15日以降閉園していたが、ようやく規制が解除された。新規感染者の減少を受けてロックダウンが解除されたオーストリアで、公園は公共の集いの場として最初に再オープンされた場所の1つだ

スペイン乗馬学校の学生が、馬に草を食べさせようと、再オープンした王宮庭園(ブルクガルテン)を訪れた。2020年4月15日、オーストラリア、ウィーンにて。

スペイン乗馬学校の学生が、馬に草を食べさせようと、再オープンした王宮庭園(ブルクガルテン)を訪れた。2020年4月15日、オーストラリア、ウィーンにて。

Source:Financial Times, Foreign Policy

オーストリアでは段階的に規制が解除され、市民は公園に入ることができるようになったが、引き続き、社会距離戦略のガイドラインを守らなくてはならない

規制解除により再オープンしたフォルクス庭園で、暖かな日差しを楽しむ人々。2020年4月15日、オーストリア、ウィーン。

規制解除により再オープンしたフォルクス庭園で、暖かな日差しを楽しむ人々。2020年4月15日、オーストリア、ウィーン。

Source:Metropole, Foreign Policy

オーストリアのスタジオ・プレットは、この新しい行動基準に着想を得て、社会距離戦略に対応した新たな公園をデザインした。設置場所はシェーンブルン宮殿とベルヴェデーレ宮殿の間にある空地を想定している

フォルクス庭園入り口。2020年4月15日、オーストリア、ウィーン。

フォルクス庭園入り口。2020年4月15日、オーストリア、ウィーン。

Source:Precht

彼らが出した答えが「パーク・ド・ラ・ディスタンス(距離の公園)」。上からは指紋のように見える、迷路のようなデザインだ

彼らが出した答えが「パーク・ド・ラ・ディスタンス」。上から見ると指紋に似た模様の、迷路のような緑地をデザインした

Source:Precht

フランス式庭園や日本式庭園の要素を取り入れたデザインで、幾重にも重なる生垣で隔てられた小道がある。そこでは1人ずつ、あるいは家族ごとに距離を保ちながら歩くことができる

フランス式庭園や日本式庭園の要素を取り入れたデザインで、幾重にも重なる生垣で隔てられた小道がある。そこでは1人ずつ、あるいは家族ごとに距離を保ちながら歩くことができる

Source:Precht

小道を歩き終えるには、およそ20分かかる

小道を歩き終えるには、およそ20分かかる

Source:Precht

小道は約90センチメートルの幅になるように生垣で仕切られ、最適な社会距離が確保される

小道は約90センチメートルの幅になるよう生垣で仕切られ、最適な社会距離が確保される

Source:Precht

混雑を避けるために、どれだけの人が小道を散策中なのか、入ってもいいのかどうかを出入口に示す

混雑を避けるために、どれだけの人が小道を散策中なのか、入ってもいいのかどうか、出入口で示すようにする

Source:Precht

生垣があることで、時折周りに誰もいないように感じられる。また時には生垣越しに遠くまで見通せることもある

生垣があることで、時折周りに誰もいないように感じられる。また時には生垣越しに遠くまで見通せることもある

Source:Precht

スタジオ・プレットの共同設立者、クリス・プレットは、この公園がパンデミックの最中だけでなく、将来的にも都市住民の役に立つだろうと考えている

スタジオ・プレットの共同設立者、クリス・プレットは、この公園がパンデミックの最中だけでなく、将来的にも都市住民の役に立つだろうと考えている

Source:Precht

「現時点では、来園者同士が安全な距離を保てるように公園をデザインした」とプレットはプレスリリースで述べた。「パンデミックが終息すれば、都市の喧騒から逃れ、1人の時間を持つために、この公園が利用されるだろう」

「現時点では、来園者同士が安全な距離を保てるように公園をデザインした」とプレットはプレスリリースで述べた。「パンデミックが終息すれば、都市の喧騒から逃れ、1人の時間を持つために、公園が利用されるだろう」

Courtesy Precht

Source:Precht

この設計はウィーン市に提案したものだが、このコンセプトが世界中の都市住民の求める自然とのふれあいを提供するものとなることを、プレットは望んでいる

この公園はウィーン市に提案したものだが、いずれこのコンセプトが、世界中の都市住民の求める自然とのふれあいを提供するものとなることを、プレットは望んでいる

Source:Precht

「今回のパンデミックで、我々にはもっと逃げ出せる場所が必要だと教えられた」と彼は述べた

「今回のパンデミックにより、私たちにはもっと逃げ出せる場所が必要だと教えられた」と彼は述べた

Source:Precht

[原文:'Parc de la Distance': A maze-like park that looks like a fingerprint from above was designed for outdoor social distancing

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み