マーティン・ウォルター製、1961年式ベッドフォード・CA・ドーモビル・キャラバン。
2019 Courtesy of RM Sotheby's
- マーティン・ウォルターによる1961年式ベッドフォード・CAを改造したキャンピングカーが、10月に開催されるRMサザビーズのオークションに出品される。
- この車は、支払い代行会社のインターロジック・アウトソーシング社の元CEOで、詐欺罪で告発されたナヒブ・カーン(Najeeb Khan)が所有していたもので、他の多くの名車とともに出品される。
- RMサザビーズによると、このキャンピングカーは最低落札価格が設定されておらず、6万から8万ドルで落札されるとみられている。
詐欺罪で告発され、自己破産した元CEOが所有していたマーティン・ウォルター製の1961年式キャンピングカー「ベッドフォード・CA・ドーモビル」が、オークションにかけられることになった。価格は6万ドル(約640万円)から8万ドル(約850万円)になると推定されている。
このキャンピングカーは「エルクハート・コレクション」の中の1台で、最低落札価格は設定されていない。サウスベンド・トリビューンによると、インディアナ州エルクハートを拠点に設立された支払い代行業を行うインターロジック・アウトソーシング社の設立者、ナヒブ・カーン(Najeeb Khan)は、被害総額が1億ドル以上に及ぶ詐欺罪で告発されたことから辞職し、自己破産を申し立てた。その後、債権者への返済に充てるために、所有していた多数の車のほぼすべてを売却するよう、裁判所に命じられた。その総額は約3100万ドル(約33億円)になるとみられている。
それらの車が、10月23、24日に行われるRMサザビーズのオークションに出品されることになった。当初、オークションは5月初旬に予定されていたが、COVID-19のパンデミックの影響により延期された。
今回のコレクションには、このキャンピングカー以外にも、240台以上の車と少なくとも30台のオートバイ、ボートなど、さまざまなものが含まれている。
RMサザビーズからマーティン・ウォルター製の1961年式ベッドフォード・CA・ドーモビルが出品されるのは、今回が初めてではない。別のコレクションから3月初旬に出品され、3万9200ドルで落札された。
10月にオークションを控えたキャンピングカーを見てみよう。
RMサザビーズはこの車を「フォルクスワーゲンのキャンピングカーの、レアなイギリス版」と表現している
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
新しいラジアルタイヤへの交換を含むレストアが行われた
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
RMサザビーズによると、ベッドフォードはGM傘下だったボクスホールの子会社として1931年に設立された
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
ベッドフォードは1952年に小型の配送用自動車を開発し、1969年まで生産を続けた
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
ベッドフォード・CAは、今日のメルセデス・ベンツ・スプリンターのように、車体がキャンピングカーへの改造に適しているとして人気が高まった
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
しかし1987年までにゼネラルモーターズはベッドフォードというブランドを放棄し、その4年後、ベッドフォードは消滅した
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
RMサザビーズによると、このキャンピングカーは冷蔵庫とガスコンロのほか、簡易トイレと40リットルの排水タンクも設置されている
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
Source: RM Sotheby's
最近の多くのキャンピングカーの内装と同様に、この1961年製のキャンピングカーにも、収納キャビネットとキッチンシンクがついている
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
座席を倒すと、小さなベッドとして利用できる
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
他の座席を倒すと、最大4人が寝ることができる
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
可動式の屋根を開くと、車内のヘッドスペースにゆとりが生まれる
© 2019 Courtesy of RM Sotheby’s
[原文:A rare British 1961 camper van owned by a CEO accused of fraud is going up for auction — see inside]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)