Jim Lo Scalzo and the Associated Press (Pool)
- アップルのCEO、ティム・クックはトランプ大統領に、アメリカ経済は新型コロナウイルスのパンデミックからV字回復するだろうと語った。
- V字回復とは、経済が底打ちした状態から急激に回復することだ。
- クックCEOとトランプ大統領は、ここ1年に何度か会談を行っている。
CNBCによると、アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対し、アメリカ経済はCOVID-19のパンデミックが収束すれば、V字回復するという見通しを示したという。報道によると、クックCEOとトランプ大統領は4月24日、経済状況に関して会談を行った。
V字回復は、底打ちの状態から急速に回復することを意味する、経済への楽観的な見通しだ。セントルイス連邦準備銀行のジェームズ・ブラード(James Bullard)総裁もまた、先日、経済がV字回復できない理由がないと語ったと、ブルームバーグが報じた。
この評価は、アメリカがウイルスの封じ込めに苦心し、失業保険の給付申請が史上最多に達する中で専門家がV字回復に疑問を呈した、その後に発表されたものだ。
アップルに、大統領との会話の詳細などに関するコメントを求めたが、回答は得られなかった。
クックCEOはここ1年で、トランプ大統領と何度も連絡を取っている。トランプ大統領は2019年11月、Mac Proを生産するテキサス州オースティンにあるアップルの工場を訪問した。
トランプ大統領は、クックCEOは彼に個人的に連絡してくる唯一のCEOであるため、彼からの電話を取ると述べている。
Fox Businessによると、「彼は電話をかけてくるが、他の人はかけない」と、トランプ大統領は2019年8月に述べた。
「他のCEOは高給なコンサルタントを雇っているが、ティム・クックはドナルド・トランプに直接電話をかける。すばらしいことだ」
アップルは、世界中の店舗を一時閉鎖し、2020年第2四半期の業績予想を見直すなど、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を多大に受けている。
同社はまた、Googleと共同開発している接触追跡システムなど、新型コロナウイルス拡大を抑制するプロジェクトにリソースを提供している。このシステムは、感染した可能性のある人と接触したとき、それを通告するものだ。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)