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楽天SIMも使えた、SIMフリー版「新型iPhone SE」はありかなしか

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撮影:伊藤有

新型iPhone SEのSIMフリー版がGW直前の4月24日から発売開始した。黄金週間明けのキャリア版は5月11日発売へと「延期」しているので、しばしお預けの状態だ。

iPhone SEのケース

撮影:伊藤有

最も安価な64GB版で税込4万9280円で購入できて、中身の処理性能は最新のiPhone 11世代同等というコストパフォーマンスの高さに注目が集まる新型SE。

週末に触れて、指紋認証・Touch ID搭載の「新機種」の実力をさぐった。

気になる「MNO版楽天SIM」は問題なく認識

楽天SIMとiPhoneSE

楽天SIMとiPhoneSE。

撮影:伊藤有

新型iPhone SEが届いて、まず最初に試そうと思っていたのは、4月8日から「正式サービス開始」した楽天のUN-LIMITプラン対応SIM(以下、楽天SIM)を認識するかどうかだ。

楽天SIMは、公式には新型iPhone SEをサポート機種には含めていないが、自分が日常使いしているiPad Pro含め複数のアップル端末での動作報告がある。

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設定完了した状態。アンテナピクトも正常。

撮影:伊藤有

UN-LIMITプランは、月額2980円ながら先着300万ユーザーまでデータ通信が約1年無料で使えるというもの。独自展開する楽天回線の対応エリア拡充が待たれるが、自宅は幸い、楽天回線エリア内だ。楽天エリア内なら1年間データ通信をほぼ使い放題ということで、新型iPhone SEでうまく使えるのかが気になっていた。

開通済みの楽天SIMを挿入して再起動すると、何も設定しない状態でも、一応楽天SIMを認識、左上のキャリア表示が「Rakuten」に変わった。見た目はアンテナピクトが0本状態だが、この状態でデータ通信だけは可能、通話はできない状態。

続いて、設定画面からVoLTEを有効にすると、アンテナピクトが正常な表示になり、通話の発着信もできるようになった。

VoLTE

設定から「モバイル通信」→「音声通話とデータ」で、この画面に。VoLTEをオンにすると、アンテナピクト上も受信レベルが正常になり、音声通話も無事できるようになった。

面倒な設定がほぼ不要で使えるので、公式対応ではないとわかった上で、予備回線を持っておきたいと言う人には楽天SIMという選択肢もありえるということだ。

一番安いiPhoneが、iPhone XSより速い

中身はiPhone 11世代ということの意味は、ベンチマークアプリを使うとよくわかる。

Antutu

ベンチマークアプリ「AnTuTu」の結果。全項目でiPhone SEがiPhone XS Maxを上回っている。

編集部作成

アプリ「AnTuTu」を使った比較では、プライベートで使っているiPhone XS Maxを大幅に上回るスコアが出た。

内訳を見ると、全般的にiPhone SEが上回るが、特にGPUの処理性能と、内蔵ストレージの読み書き性能で差がついていることがわかる。

iPhone XS Maxは発売から約1年半が経つ端末とはいえ、アップルの製品ラインナップとしては現役の機種で、今もSIMフリー版価格は量販店で7万4000円前後する。

それが、今や5万円を切る価格の端末より性能が落ちるというのは「iPhone SEはコスパが良いな」という感覚はやっぱりある。

「内蔵メモリー3GB」「フル画面ではないこと」が価格のトレードオフ

iPhone SEへの移行

既にiPhoneユーザーなら、環境移行が非常に簡単なこともアップル製品の特徴。30分ほど放置しておくだけで、アプリや設定などが転送され、いきなり自分仕様のiPhoneとして使い始められる。

撮影:伊藤有

ということで、気負わず普通に買えて、サクサク動く低価格なiPhoneという意味で、新型iPhone SEは想像どおりのよくできた端末だ。

従来型のSEに比べて大きくなっているのは事実だが(ボディーはiPhone 8そのものだから)、「Max」に慣れている自分からすると、かなり小さく感じる。全般的にスマホの大画面化が進んでいることもあって、何と比較するかによって大きさに対する印象は変わる。

新機種が発表されると必ず話題になる内蔵メモリーについては、3GB(iPhone XS Maxは4GB)とやや少ないが、丸2日触った限りでは、メモリー不足を感じさせるような挙動はなかった。メモリー負荷の高いゲーム用途でどうかはわからないが、iPhone XRも同じ3GBメモリー機種なので、XRでの動作が参考になりそうだ。

指紋認証Touch IDを搭載するためにフル画面ディスプレイではないことは、(マスク着用のこのご時世にはあっているけれど)今見ると多少の古臭さは感じる。内蔵メモリーとTouch ID、この2つの要素が、iPhone 11より手頃な「普及機種」である意味ということになる。

iPhone 11世代の特徴の1つである「超広角レンズ」のために10万円以上払うのはちょっと…という人にとっては、新型iPhone SEは最良の選択肢の1つになるはずだ。

(文、写真・伊藤有)

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