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パンデミックは「清潔」の意味を変えた…ホテル業界は旅行者の不安を払拭するため、躍起になっている

清掃の概念を変えた。

Courtesy Hilton

  • マリオットやAirbnbなど旅行業界の大手企業は、規制が解除されて旅行が再開されるに当たって、コロナウイルスに対する旅行者の不安を和らげる清潔さの取り組みを導入している。
  • 新しい衛生基準は、ドアのステッカーシールから非接触型チェックイン、強力な消毒スプレーまで多岐にわたっている。
  • これまでに新しい清掃の取り組みを発表した企業を紹介しよう。

ヒルトン…病院や消毒剤企業と協力した「クリーンステイ」プログラム

非接触型チェックイン機能は、ヒルトンの「クリーンステイ」の一部だ。

非接触型チェックイン機能は、ヒルトンの「クリーンステイ」の一部だ。

Courtesy Hilton

ヒルトン(Hilton)は、総合病院のメイヨー・クリニック感染予防管理チーム、消毒剤メーカーのLysolと協力して、クリーンステイ with Lysol Protectionと名付けられた新しい感染予防プログラムを開発した。このプログラムは6月に開始される予定で、ヒルトンが所有する6100の施設の衛生基準と清掃手順が強化される。

対策には、部屋が清掃されたことを示すシールをドアに貼ること、客室内のペンや紙を取り替えること、接触性の高い場所を清浄すること、非接触チェックイン機能などが含まれる。

マリオット…清潔さに関する協議会を設立

ホテルの従業員が静電スプレーを使って消毒している。

ホテルの従業員が静電スプレーを使って消毒している。

Courtesy Marriott

マリオット(Marriott)が設立したグローバル・クレンリネス協議会は、マリオットの7300の施設の安全衛生に関するガイドラインを強化する組織だ。同協議会は、マリオットの経営陣と食品安全、食品微生物、感染症の専門家で構成され、ホテルスタッフとゲストに関係する衛生基準を全面的に見直す予定だ。

マリオットのリリースによると、今後数カ月のうちに変更した基準が導入されるという。同社はすでに、消毒のために病院レベルの消毒剤を静電スプレーで噴霧するなど、新しい技術の導入を進めている。

Airbnb…高度なクリーニングについて基準を制定

Airbnbは、ホスト向けのクリーニング手順認定プログラムを開始する。

Airbnbは、ホスト向けのクリーニング手順認定プログラムを開始する。

Airbnb

Airbnbはアメリカ疾病予防管理センター(CDC)、元公衆衛生局長官のヴィヴェック・マーシー(Vivek Murthy)博士、ホスピタリティや医療衛生分野の企業らと共同で開発した、ホスト向けの新しいクリーニングガイドラインを発表する予定だ。ホストは、クリーニング手順認定プログラムに登録して、COVID-19防止ガイドラインを学習する。そして、ゲストがそのホストが認証されているかどうかを確認できるようにする。

クリーニング手順認定ホストになるは、CDCのガイドラインに従い、ゲストチェックアウト後24時間、部屋を空にしておく必要がある。このクリーニング手順に同意できないホストは、代わりに72時間の予約回避プログラムを選択することもできる。

ハイアット…グローバルなケアと清潔さへの取り組み

シカゴのパークハイアット。

シカゴのパークハイアット。

EQRoy/Shutterstock

ハイアット(Hyatt)は、グローバル・バイオリスク・アドバイザリー協議会のSTARプログラムを使って900を超える自社ホテルの認定プロセスを開始する。ホテルがゲストにとって衛生的で安全であることを保証するために、同社は9月までにすべての施設に訓練を受けた衛生管理者を配置する予定で、定期的な監査を実施するとしている。

アコー…清潔さのラベルを制定

ロンドンのサヴォイ・ホテル。

ロンドンのサヴォイ・ホテル。

Courtesy Accor

アコー(Accor)はフランスの検査会社ビューロー・ベリタス(Bureau Veritas)と提携して、グループの5000の施設と宴会場が適切な衛生基準を満たしていることを証明するラベルを制定した。 アコーとベリタスはフランスでこの制度を始め、後にヨーロッパの他の国もこれに続く予定であり、認定施設をベリタスのWebサイトで公開する。

アメリカ・ホテル&ロッジ協会…安全宿泊協議会を設立

アメリカ・ホテル&ロッジ協会…安全宿泊協議会を設立

AHLA

アメリカ・ホテル&ロッジ協会は安全宿泊協議会を設立した。同協議会はマリオット、ヒルトン、ハイアット、アコーなどの主要なホテルブランドの代表者らで構成され、業界全体の「規範、行動、基準」の変更に着手した。

世界中の政府観光局も「新しい清潔さ」を制定しようとしている

シンガポールのグランドハイアット。

シンガポールのグランドハイアット。

Hyatt

清潔さを再定義しているのはホテル業界だけではない。シンガポールの政府観光局は2020年3月、宿泊客の体温チェックなど7つの基準を満たしたホテルや観光施設を「SGクリーン」に認定する監査活動を開始した。同様に、「ビジット・ポルトガル」の提携企業は、コロナウイルスの蔓延を防ぐために適切な清掃手順を実施していることを認められれば「クリーン&セーフ」スタンプを使用することができる。

[原文:The coronavirus pandemic has radically redefined what it means to be clean — and major hotel brands are launching enhanced cleanliness initiatives to ease travelers' fears

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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