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- 新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の影響で、ベルギーでは75万トンのじゃがいもが余り、無駄になる可能性がある。
- 一般的に家で食べるものというより、テイクアウトにするまたはレストランで食べるものと認識されているフライドポテト(またの名をベルギーフリッツ)は、特に打撃を受けている。
- じゃがいもを無駄にしないため、業界団体「Belgapom」はベルギーの人々に対し、週に1度のフライドポテトの消費を週に2度に増やすよう呼びかけている。
- Belgapomはまた、5月末まで毎週25トンのじゃがいもをフードバンクに寄付している。
75万トンのじゃがいもが無駄になりそうだと報じられているベルギーでは、自宅でフライドポテトを食べる量を2倍にするよう呼びかけるキャンペーンが展開中だ。
ブリュッセル・タイムズによると、ベルギーの人々は週に2度はフライドポテトを食べるよう言われている。
ベルギーのじゃがいも農家は新型コロナウイルス対策 —— 多くのレストランやバーが3月半ばから店を閉め、フライドポテトがよく売れるイベントもキャンセルされている —— のせいで、大量のじゃがいもを廃棄処分しなければならなくなる可能性がある。
需要が減る中、業界団体「Belgapom」はベルギーの人々に対し、自宅でのフライドポテトの消費を週に1度から週に2度にすることで消費量を増やすよう呼びかけている。
ブリュッセル・タイムズが報じたように、ベルギーではフライドポテトは自宅で食べるというより、主にレストランで食べるかスナックバーからテイクアウトするかだ。
中には、店を開き、テイクアウトの食べ物を提供しているスナックバーもあるが、外に出ている人は少なく、不要不急の外出でない限り、大半の人は家にとどまっている。
ただ、Belgapomでは他にもじゃがいもを無駄にしないための道を模索している。同団体は5月末まで毎週25トンのじゃがいもをフードバンクに寄付しているという。
Belgapomの事務局長ロマン・クールス(Romain Cools)氏は「この行動のおかげで、一部のじゃがいもをベルギーのフードバンク460カ所に配給する方法を見つけることができたことをうれしく思っている」と語った。
「こうすることによって、わたしたちは社会の中で最も弱い人々に美味しくて健康的なじゃがいもを提供することにも貢献している」
(翻訳、編集:山口佳美)