アダストラ
Burgess Yachts
- ボンド映画の悪役が乗っていそうな豪華ヨット「アダストラ」が、約13億円で売り出し中だ。
- 推進効率のよい形と軽量構造のおかげで、燃料を補給することなく2万キロ弱の距離を航行できる。
- 主寝室の他、ゲストルーム3部屋、そして6人の乗組員用の部屋を完備している。
普通のミリオネアやビリオネアが持っているような、ありふれたスーパーヨットでは、どうしても満足できない人がいる。彼らは他とは一味違う、もう少しきらびやかなものを求めている。
そんな人のためのヨットがアダストラ(Adastra)だ。艶やかな表面が美しい特注品のトリマラン(三胴船)で、現在1200万ドル(約12億8000万円)で売りに出されている。
ヨットというより「スターウォーズ」の世界から飛び出してきたようなこの船は、販売を仲介するバーガスヨット(Burgess Yachts)によると、長距離航海用として製造されたという。流線形で軽量な造りであることから、燃料を補給することなく大西洋を2往復以上できる。さらに普通のヨットとは違い、その独特な形状のおかげで浅い港に入ったり、島に近づいたりすることができる。
さらに、この高価なヨットは娯楽の面でも充実している。いくつもの日光浴エリアやダイビング用プラットフォーム、贅沢な主寝室のほかにゲストルームが3部屋、そして6人の乗務員用の部屋まである。
アダストラを詳しく見てみよう。
アダストラは、まるでボンド映画に出てくる悪役が乗っていそうな、宇宙船のような形のメガヨットだ。1200万ドルで売りに出されている
Burgess Yachts
Robb Reportによると、このトリマランヨットは、海運業界の実力者、アント・マーデン(Anto Marden)によって、少なくとも2000万ドル(約21億円)をかけて長距離航海用に造船され、2012年に就航した。全長は約43メートルだ
Burgess Yachts
Source: Robb Report
推進効率のよい形と軽量な造りのおかげで、1万5000リットルの燃料で、約1万8520キロメートルもの航行が可能
Burgess Yachts
つまり、アダストラは燃料を補給しなくても、大西洋を2回以上往復できる。そして実際にそうしてきたと、マーデンはRobb Reportに語った
Burgess Yachts
Source: Robb Report
さらに、水面下に120センチメートル以上沈むことはないので、普通のヨットが入れないような浅い港にも入ることができる
Burgess Yachts
マーデンは数年にわたってアダストラで世界中を航海してきた。この魅力的な船をそろそろ手放し、今後は所有する他のヨットにも乗るようにしたいという
Burgess Yachts
Source: Robb Report
長い航海の間、乗客が快適に過ごせるよう、贅を尽くした造りになっている
Burgess Yachts
メインリビングにはゆったりとしたソファがあり…
Burgess Yachts
…パノラマの眺めを楽しむことができる
Burgess Yachts
内装の素材にも独自の工夫が施されている。例えばキャビネットには、重量を軽くして燃料効率を高めるために、軽いオーク材が用いられている
Burgess Yachts
ソファの背後はダイニングエリアで…
Burgess Yachts
…曲面を生かした形の木のテーブルがあり、その上部には天窓が開いている
Burgess Yachts
ダイニングの奥は、バーエリアだ
Burgess Yachts
デッキの下は、船体の幅いっぱいの広さの主寝室
Burgess Yachts
主寝室はバスルーム付きで、書斎スペースもある
Burgess Yachts
全部で最大9人の乗客が滞在でき…
Burgess Yachts
…6人の乗務員用の部屋もある
Burgess Yachts
デッキの下にもバスルームがある
Burgess Yachts
操舵室はヨットの最も高い部分に設置されている
Burgess Yachts
デッキはチークのフローリングで、ラウンジエリアと…
Burgess Yachts
…外での食事が楽しめるダイニングセットもある
Burgess Yachts
デッキの後部には、ダイビングのための足場がある。また2艇のテンダーボート(小型艇)も設置され、レジャーや港との行き来に用いられる
Burgess Yachts
船首にも日差しを遮りながらくつろげる場所がある。メインリビングから出入りができる
Burgess Yachts
さらに、ビーズクッションに身を委ね、日差しを楽しめるスペースも。このヨットに魅力を感じ、13億円ほどのゆとりがあるなら、購入を検討してみてはどうだろう
Burgess Yachts
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)