食肉の供給網が崩壊して、植物由来肉への需要が高まる…インポッシブル・フーズは全米最大手スーパーで販売へ

植物由来肉

植物由来肉は、供給網が壊滅状態の食肉の代替品として期待されている。

Irene Jiang / Business Insider

  • 5月5日、インポッシブル・フーズは、アメリカ国内に1700以上の店舗を持つ大手スーパーのクローガーで、植物ベースの「牛肉」を販売すると発表した。
  • この発表の背景には、食肉加工工場の閉鎖が肉不足への懸念を高め、クローガーや他の食料品店が購入できる肉の量を制限し始めていることがある。
  • パンデミックが起こって以来、インポッシブル社の製品のような植物由来肉への消費者の需要はかつてないほど急増している。

インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)は、全米の1700以上のクローガー(Kroger)の店舗で、植物ベースの「牛肉」を販売する、と5月5日に発表した。そしてこれは、インポッシブル・フーズにとってこれ以上ないタイミングだ。

同社は、アメリカの食肉処理施設がコロナウイルスにより広範囲に閉鎖された影響が出始めているときに今回の発表を行った。食料品店の棚にはパニック状態の消費者と肉不足が押し寄せており、クローガーやコストコ(Costco)など一部の食料品店は、顧客が購入できる精肉の量を制限せざるを得なくなっている。マクドナルド(McDonald's)は肉を店舗に細かく再配分し、ウェンディーズ(Wendy's)は一部の店舗で挽き肉が足りなくなっている

ニールセンがBusiness Insiderに4月に提供したレポートによると、4月11日までの4週間で、精肉の代替食品の需要が前年比で272.2%も急増したという。ちなみ、肉の需要は同時期に58.6%増加していた。

インポッシブル・フーズがBusiness Insiderに送付した資料によると、同社の植物由来の「牛肉」の需要は3月に記録を更新し、4月にもさらに記録を更新する見込みだという。4月中旬、インポッシブル社はプレスリリースで、東海岸のすべてのウェグマンズ(Wegmans)、中西部のジュエル・オスコ(Jewel-Osco)、カリフォルニア州とネバダ州のセーフウェイ(Safeway)とアルバートソン(Albertson)の店舗に販売を拡大すると発表していた。

他の植物性代替肉ブランドも、規模は小さいものの、パンデミック期間中に同様の売上増を記録している。ガルデイン(Gardein)の売り上げは3月13日から4月19日までの期間に前年比で65%増加したトファーキー(Tofurky)の過去12週間の売上高は前年比で40%増加し、モーニングスター・ファーム(MorningStar Farms)の3月の売上高は66%増加した。

[原文:As the US meat supply chain crumbles under pandemic pressure, Impossible and plant-based protein companies are rushing to fill the void

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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