オンライン会議にZoomなどを使う機会は日常的になりはじめた。バーチャル背景設定できるツールの場合、背景を名刺がわりに使うことも、今後役立つテクニックになっていきそうだ。
撮影:小林優多郎
都市圏を中心に、オンライン会議ツールを使った打ち合わせが「日常」になりつつあるビジネスパーソンが増えている。
初対面の関係者に「自分が誰なのかをスマートに説明する」「次の連絡を取りやすくする」方法の模索は、人と会うことが仕事だった業種の人にとっては課題解決の真っ最中かもしれない。
いま、物理的な名刺交換にかわる効率的なプロフィール説明ツールとして「壁紙」を活用するサービスが注目を集めている。
名刺アプリ「Eight」のバーチャル壁紙機能が便利
Eightのオンライン商談用バーチャル背景配布ページ。自分のQRコード付きのバーチャル背景を生成してくれる。
出典:Eight
名刺アプリのSansanは5月7日、個人向けの名刺アプリ「Eight」に、そうしたオンライン名刺交換に役立つ「QRコード付きZoom壁紙」機能をリリースした。
使い方は非常に簡単で、下記URLからアクセスして「バーチャル背景をダウンロード」を選択するだけ。
気が利いているのは、背景写真が豊富に用意されていることだ。
オフィス風、都市風といった20種類程度の背景から、好みのものを選ぶことができる。QRコード単体のダウンロードも可能だ。
オリジナルの「バーチャル名刺背景ジェネレーター」
もうちょっと名刺っぽく、オリジナルのバーチャル背景が簡単につくりたい人向けには、キッズプレート社「バーチャル名刺背景ジェネレーター」のようなサービスもある。
このサービスの場合、好みの背景画像を選んで、部署名やさまざまなQRコードを名刺風にデザインして、バーチャル背景を生成することができる。
背景色、ロゴ位置、各主要SNSアイコンなど、細かく設定できることが特徴。
こうしたサービスは、この2カ月で急激にテレワーク社会になったからこその、過渡期のサービスでもある。
企業に入社したり、独立したら名刺をつくるのが当たり前なように、「入社したら名刺壁紙を配布」が当たり前になる企業が増えてくるのも、時間の問題かもしれない。
(文・伊藤有)