優秀な人材を惹きつけてきたシリコンバレー名物がなくなるかも…コロナ後のオフィスデザインはどうなる?

職場が再稼働しても、人との社会距離は取る必要があるため、人が集まるスナックコーナーはなくなるかもしれない。

職場が再稼働しても、人との社会距離は取る必要があるため、人が集まるスナックコーナーはなくなるかもしれない。

Katie Canales/Business Insider

  • 新型コロナウイルスによる自宅待機を解除して職場を再稼働させるにあたり、職場での社会距離戦略の導入について検討が行われている。
  • 例えば、職場のスナックコーナーやキッチンでの従業員の接触をいかにして最小限にするかといったことだ。
  • シリコンバレーで働くことの特典となってきた無料スナックの提供が、今後はなくなるかもしれない。

何千人ものホワイトカラーの従業員が、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をするようになったが、近いうちにほとんどが職場復帰できるようになるだろう。

だが職場を感染症から守るために、スナックコーナーやキッチンを含むオフィス全体で、どうやって人との接触を最小限にするか、雇用者は対策をとらなくてはならない。

長年にわたり、大量に用意されたスナックが、シリコンバレーで働く人々を支えてきた。テック企業は最も優秀な人材を集めるために、よりよい職場環境やさまざまな福利厚生を提供してきた。種類の豊富なスナック類、ケータリングのランチ、出張マッサージなどだ。

そして今、これまで慣れ親しんできたこの特典が失われようとしている。Business Insiderによると、グーグル(Google)は経費削減のため、在宅勤務中の食費などは経費として認めないとした。

シリコンバレーの企業は、共同のキッチンスペースでの従業員同士の接触をいかにして最小限にするか、まだ答えが出せていない、とオフィスデザインなどを手掛けるStudio O+Aの共同設立者で所長のプリモ・オーピラ(Primo Orpilla)はBusiness Insiderに語った。そのため従業員が職場に復帰しても、これまでのように充実したスナックコーナーは存在しないかもしれない。

「さまざまな種類のスナックや軽食が充実しているのはとてもシリコンバレーらしいことだが、食べ物をどう扱えばいいのか不確かな点が多いため、キッチンや休憩エリアの利用を再開したクライアントはまだいない」とオーピラは語った。

多くの企業は、個包装されたスナック類を提供するようになるかもしれない。

これは、雇用者が従業員を職場復帰させるために解決しなければならない、多くの問題の一つだ。

シリコンバレーのデザイン事務所は、企業が職場の再稼働に向けて何をすべきなのか助言をしている。例えば、一方通行の廊下や、飛沫飛散防止壁の設置、千鳥状のデスクの配置などの安全策を取り入れる必要があるといったことだ。さらに、従業員はグループワークが必要な時だけ出社し、それ以外の1人でできる仕事は在宅で行うことも検討されている。

再稼働できたとしても、秋には新型コロナウイルスの第2波が来る懸念もあり、その場合はまた閉鎖に追い込まれる可能性があることも、念頭に入れておくべきだという。

そのような理由もあり、大手建築事務所のボーリン・サイウィンスキー・ジャクソン(Bohlin Cywinski Jackson)のグレッグ・モットーラ(Greg Mottola)所長は「多くのクライアントは再稼働には消極的で、リモートワークが深く根付いたテック業界ではなおさらのことだ」とBusiness Insiderに語った。テック業界では、単に出社することよりも、生産性を高めることの方が、ずっと価値があるとされてきた。

オーピラはテック企業の従業員について「彼らにとって必要なものは、すべてクラウドにある」と述べた。彼らは、金融セクターなどの従来型の産業の従業員に比べて出社することの優先度は高くない。

[原文:Offices are buying thermal cameras with facial recognition to see if employees are running a fever — and the demand for the cameras is skyrocketing as companies plan to reopen

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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