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3%還元「Visa LINE Payカード」を2週間使ってわかった実用性

Visa LINE Payカード

東京2020限定デザインのVisa LINE Payカード(赤)。表面にはカード番号ばかりか、「LINE」の文字やロゴすら見当たらない。

撮影:小林優多郎

キャッシュレス派の筆者は、高還元率の決済サービスをかなり調べている方だ。

そんな筆者が「いま1番おトクなクレジットカードは?」と聞かれて、第1に候補に挙げるのが、4月23日から一般申込受付開始された「Visa LINE Payカード」だ。

既出の記事のとおり、諸条件はあるものの、クレジットカードとしては2021年4月30日まで3%還元。LINE Payの支払い元として設定すればLINEポイントクラブの実績に応じて1〜3%のLINEポイントによる還元が得られる(LINEポイントは1ポイント=1円としてLINE Payなどで使える)。

Visa LINE Payカード 募集バナー

Visa LINE Payカードは、3%という高還元率をうりにした新しいクレジットカードだ。

撮影:小林優多郎

キャッシュレス決済のおトクさはキャンペーンなどの期間限定のものや、特定の店舗やほかのサービスとの組み合わせによって変わるものだが、深く考えずに使った際の「単なるクレジットカードとしての還元率」として3%というのは非常に魅力的な数値だ(各種電子マネーや公共料金の支払いなど例外はある)。

筆者は2019年8月30日から9月30日までに募集された先行案内に登録していたため、一般申込者より一足早い4月24日から使い始めている。実際に使ってみて感じたVisa LINE Payカードの利便性や特徴をまとめてみた。

クレカとしてもLINE Payの受け皿としても多彩な支払い方法に対応

LINE Payの支払い方

LINE Payは5月以降支払い方によってポイント付与の仕方が変わった。

作成:小林優多郎

Visa LINE Payカードを使っていて最も強く感じるのが、その利用可能な店舗の多さだ。カードを紐付けたLINE Payでの支払い方法を加味すれば、Visa LINE Payカードは以下の加盟店で利用できる。

  1. 実店舗およびネットの「Visa」の加盟店(磁気、IC、タッチ決済対応)
  2. 実店舗の「iD」加盟店(Apple Pay/Google Pay経由)
  3. コード決済の「LINE Pay」加盟店
  4. ネットの「LINE Pay」加盟店
  5. 「LINE Pay請求書払い」に対応した企業の請求書

このぐらい広く実質利用できるカードは、NTTドコモの「d払い」と組み合わせられる「dカード」や、「PayPay」に紐づけられる「ヤフーカード」が先行している。

だが、原稿執筆時点でd払いは請求書払いには非対応、ヤフーカードはAndroidユーザーの場合QUICPay+などへの登録は不可。Visa LINE Payカードと比べて、利用可能なシーンの幅は狭くなる。

筆者の場合、近所でよく使う店舗は以下のパターンで「キャッシュレス決済はPayPayやSuicaしか導入していない」「現金のみ」というような店舗でない限りは、Visa LINE Payカードでの決済で済む。生活に関わる支出をカード1枚に集約できることは、管理もラクで、受けた還元(ポイント)を効率よく活用できるので重要だ。

  • 各種コンビニ……「iD」(Google Pay)
  • 各種スーパー……「iD」(Google Pay)
  • インドカレー屋……「Visa」(磁気)
  • マクドナルド……「iD」(Google Pay)もしくは「Visa」(タッチ)
  • 商店街の肉屋やドラッグストア……「LINE Pay」(コード決済)
  • 出前館(オンライン)……「LINE Pay」(オンライン決済)

支払い後ポイント付与を確認すると……

iDで支払った際のレシート

iD(Google Pay)で支払った際のレシート。

撮影:小林優多郎

実際に4月24日から約2週間、上記のような店舗で使ってみてポイントの付与の様子を確認してみた。

1〜2が該当するいわゆる“一般的なクレジットカードとしての機能”による決済はカードショッピングに該当し、2〜6日程度で「LINE Pay:XXXX」(XXXXには加盟店名が入る、以下同)でLINEポイントクラブの履歴に反映された。LINE Pay広報によるとこのカードショッピングのポイント付与のタイミングは「翌日~数日後付与」とのことなので、仕様通りの挙動と言える。

通知とレシート

コード決済(チャージ&ペイ)で支払った際のLINE通知とレシート。

撮影:小林優多郎

一方で、チャージ&ペイは5月1日から始まったLINE Payの新しい“後払い”の支払い方法で、使い勝手としては1度設定してしまえば、従来の“前払い”だったLINE Pay残高を使った決済方法と何ら変わらない。

5月1日に「肉屋」で668円の買い物、5月2日に「ドラッグストア」で501円の買い物をコード決済で行った。筆者の場合、LINEポイントクラブのマイランクは最上位の「プラチナ」になるため、還元率は3%。そのため、肉屋で20ポイント、ドラッグストアで15ポイントが「翌日〜数日後付与」(LINE Pay広報)されるはずだ。

意外な事実と「不具合」が判明

決済明細

肉屋でコード決済(チャージ&ペイ)をした際の決済明細画面。なぜか「獲得ポイント」欄は2%分しか記載されていない。

チマチマとテストを続けていたわけだが、解せない点があった。決済内容やポイント付与の通知が行われる「LINEウォレット」のアカウントには、決済直後に「付与予定ポイント: 3%」と記載されていたが、LINE Payの明細を見てみると、2%分のポイントしか計上されていなかったのだ。

実際、翌日にLINEウォレットアカウントにはポイント付与の通知があり、LINEポイントクラブの履歴には「LINE Pay:(追加ポイント)XXXX」と記されていた。付与されたのはそれぞれ10ポイントと7ポイント。やはり、約2%分のポイントしか付与されていない。

さらに、購入から2〜3日後には「LINE Pay:LINE Pay」という謎のポイント項目が計上され、20ポイントと15ポイントが付与されていた。一転して、先日付与された不足分というには大きすぎる額だ。

この謎をLINE Pay広報に問い合わせたところ、以下の2つの回答があった。

  1. チャージ&ペイで付与されるポイントは基本ポイント(1%)とマイランクに応じた追加ポイント(0〜2%)が別々のタイミングで付与される。
  2. 5月1日〜4日の間は、LINE側の設定ミスにより1%の基本ポイントが3%分付与されていた。

つまり、翌日に付与されていた「LINE Pay:(追加ポイント)XXXX」はその名の通り0〜2%(筆者の場合2%)追加ポイントで、遅れて付加された「LINE Pay:LINE Pay」の項目はLINEのミスにより多く付与されてしまったが、前出の「基本ポイント」の扱い。

決済による還元まとめ

Visa LINE Payカードの還元は決済方法によって異なるので注意。

作成:小林優多郎

LINE Pay広報によると、基本ポイントも追加ポイントもズレはあるものの「翌日〜数日後付与」となる。カードショッピングとチャージ&ペイでのポイント付与、およびそれぞれのパターンでのキャッシュレス還元事業の還元方法については上記の表にまとめたのでご確認いただきたい。

以上のように仕様さえハッキリすれば、ポイントが付与されるスピード感や、付与されるLINEポイントの利用法(LINE Pay加盟店やLINEデリマなどで使える)もとくに問題は感じない。前述の利用可能範囲の広さもあってこれ1枚に集約するのは、筆者の環境では十分実用的と感じている。

ちなみに、ミスで多く付与されてしまったポイントは「当社側の間違いであり回収等はいたしません」(LINE Pay広報)とのこと。さらに、チャージ&ペイのポイントの付与方法についても「ユーザーへの案内(通知や表示等)が不十分なため、現在見直しをかけております」(同)との回答を得ている。

クレカ払いの通知機能の早期実装に期待

Vpass

VpassでVisa LINE Payカードの決済通知設定をしようとするとエラーが出る。

撮影:小林優多郎

最後に、Visa LINE Payカードについて“惜しい”と思う点を挙げておきたい。それは「利用通知」の機能だ。

前述のように、表面的にはLINE Pay上で決済をするチャージ&ペイ利用の場合、リアルタイムでLINEウォレットアカウントから通知が届くが、原稿執筆時点でカードショッピング利用の場合は通知が届かない。

Visa LINE Payカードは発行を三井住友カードが担っており、利用明細などは三井住友カードの会員サイト「Vpass」上でも確認できるが、Vpassの機能であるアプリやメールを使ったリアルタイム利用通知もVisa LINE Payカードは“対象外”となっている。

このLINEへの決済通知機能は「2020年夏提供予定」(3月26日のリリース)とアナウンスされている。通知機能は不正利用にいち早く気づけるなど、利用者にはメリットのある機能のため、メッセンジャーアプリであるLINEにはなるべく早い実装を希望しておきたい。

(文、撮影・小林優多郎

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