「もっと強く訴えればよかった」…ビル・ゲイツは就任直前のトランプ大統領にパンデミックの危険性を警告していた

ビル・ゲイツ

ビル・ゲイツは長年、パンデミックの危険性について警告してきた。

Afolabi Sotunde / Reuters

  • ビル・ゲイツが、トランプ大統領が就任する直前、パンデミックの危険性について警告していた、とウォール・ストリート・ジャーナルが5月11日に報じた。
  • ゲイツはトランプ大統領や他の候補者たちに会い、パンデミックに備えることを最優先するように伝えていたという。
  • ゲイツは、感染症によって引き起こされる脅威について長年警告し続けており、その大流行は核戦争以上の脅威であると述べている。
  • 億万長者で慈善家、マイクロソフトの共同創業者でもあるゲイツの財団は、コロナウイルス対策支援のために3億ドル以上を投じている。

2016年12月、ビル・ゲイツ(Bill Gates)は就任直前のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対し、パンデミックがアメリカにもたらす脅威について警告していた。ウォール・ストリート・ジャーナルが5月11日に報じた。

トランプ・タワーで行われた、当時まだ次期大統領だったトランプとの会合で、ゲイツは感染症の危険性について説明し、国がこれに備えることを優先するよう促した。彼は2016年の他の大統領候補者たちにも同じアドバイスをした、と同紙は伝えている。

ゲイツが公衆衛生に投資すべきと強調したのは、それが初めてではなかった。彼は2015年のTEDトークで、他の脅威と比較して、ウイルスが「世界的大災害の最大のリスク」だと述べた。

「もし今後数十年で1000万人以上が死ぬことがあるとすれば、最も可能性が高いのは戦争ではなく感染力の非常に高いウイルスだろう。ミサイルではなく、病原体だ」とゲイツは述べ、各国は核戦争が起こらぬよう大金を費やしてきたが、「伝染病の流行を食い止めるシステム」にはほとんどお金をかけていない、と付け加えた。そう大衆にも政府にも言い続けてきたゲイツだが、ウォール・ストリート・ジャーナルに次のように語った。

「この危険に注意するよう、もっと強く訴えておけばよかった」

マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者で慈善家でもあるゲイツの慈善団体、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、コロナウイルス対策支援のために3億ドル(約322億1200万円)以上を拠出している

ただし、感染症を恐れていたのはゲイツだけではなかった。アメリカの公衆衛生当局、情報機関、そしてオバマ(Obama)政権の高官も、この脅威への注意を呼び掛けていた。

トランプ大統領は、パンデミックが襲う以前に講じた措置で厳しい批判に直面している。感染症を発見し対処する機関や政府プログラムへの資金を削減したことや、大流行への複数の警告を無視したことなどだ。また、COVID-19の脅威がアメリカ全土に広がった後ですら、これを公然と軽視し、初期対応を誤ったという批判もある。

今や、アメリカはパンデミックの中心地になった。感染者は確認されているだけで130万人以上、死者は8万人以上となっている。

[原文:Bill Gates said he warned Trump about the dangers of a pandemic in December 2016 before he took office

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み