倒産を防ぎつつ感染リスクを少なくするには…カリフォルニア州がレストラン再開の条件提示

カリフォルニア州のレストラン再開の条件

カリフォルニア州マリポサのハイウェイ沿いにあるラーメン店「リトル・ショップ・オブ・ラーメン」で空席を見つめる店主。

Genaro Molina / Los Angeles Times via Getty Images

  • カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、州全域の自宅待機命令の緩和へ向けた方策の一つとして、レストラン店内における飲食サービスのガイドラインを発表した。
  • 営業再開には、客同士を6フィート(約1.8メートル)離す、使い捨てのメニューを用いるなど、店内の安全対策を適切に行うことが条件となる。再開許可の日付は、まだ発表されていない。
  • このニュースはアメリカの企業が新型コロナウイルスによる操業停止から来る経済的影響の重みを感じ続けている中で発表された。

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は5月12日、自宅待機命令の緩和に向けた施策の一環として、事業を再開するための基本的な条件を発表した。

これには、店内で飲食をするレストランも含まれている。これまでもテイクアウトであれば営業が許可されていた。「できるだけテイクアウトとデリバリーによる提供を継続し、着席であれば屋外席をすすめるべき」と、州のウェブサイトに掲載された書面で述べられている。

だがまもなく、レストランは以下の一定のガイドラインに従えば、店内サービスもできるようになる。

  • 顧客同士を6フィート(約1.8メートル)離す。
  • 顧客に食事中以外のマスク着用を義務付ける。
  • メニューは使い捨てのものを使用し、顧客間の接触を最小限にする。
  • ドリンクバーなどは閉鎖する。
  • 座席は客が入れ替わるごとに十分に消毒を行う。
  • 窓とドアは開放したままにして、よく換気をする。
  • 客がテーブルで使う塩コショウなどの調味料は使い捨てタイプを使用する。

ガイドラインでは、「客が来店した時点で症状を確認する」ことを推奨している。また、レストランは客に対して、準備の時間を作るために予約をすすめ、待ち時間には車の中で待機してもらうべきだとしている。許可を受けたレストランは、持ち帰り用のアルコール飲料の販売が可能だ。

これらは、店内で飲食サービスを行うレストランに限らず、パブやクラフトビール醸造所、ワイナリーなども含めた、従業員と客のための安全かつ清潔な環境を支援するガイドラインになっている。

Eaterによると、ニューサム知事は営業再開の明確な日付は言及しなかったが、影響の少ない郡から徐々に導入されるだろうと述べたという。

ここには在宅勤務できない労働者のための業務再開のガイドラインも含まれている。ただし、コンサートや娯楽施設などに大勢が集まる大規模イベントは対象となっていない。

このニュースは、アメリカ全土の小規模事業が苦戦し、ホスピタリティ業界では何千人もの労働者が一時解雇された中でもたらされた。州の指揮官や公衆衛生局は、企業を倒産から救いながら感染症を抑制する策について検討している。

カリフォルニア州は、サンフランシスコ・ベイエリアが封鎖を開始したわずか2日後の3月19日、州全域に自宅待機令を発令するなど、早期にコロナウイルス対策を行った。封鎖は郡により異なり、サンフランシスコ・ベイエリアでは少なくとも5月まで続く予定で、ロサンゼルス郡は7月まで続きそうだ。それぞれの郡は制限を緩和するための権限を持っている。例えば、事業再開を許可する時期などは独自に決定できる。

ジョージア州やサウスカロライナ州など、別の地域でも自宅待機命令が実施されたが、4月下旬に経済活動が再開された。研究者は、安全に再開するためには、14日間の感染者数減少を確認しなければならないと述べているが、Business Insiderで報じたようにジョージア州はそうではなかった。

州の経済再開が早すぎると、壊滅的な感染症の第2波を引き起こしかねない。さらにレストランで店内での飲食サービスの再開を許可されたとしても、まだそれをよく思わない客もいるだろう。

[原文:California restaurants can soon reopen for dine-in customers as part of a phased relaxing of shutdown restrictions

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み