「価格.com」「食べログ」カカクコムの決算絶好調。ただし、外食産業の先行き次第で危機に陥る可能性

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「価格.com」「食べログ」を運営するカカクコムが2020年3月期の通期決算を発表した。

Screenshot of kakaku.com website

「価格.com」「食べログ」などを運営するカカクコムが2020年3月期(2019年4月1日〜2020年3月31日)の通期連結決算を発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、第4四半期(2020年1〜3月)は厳しい結果となったものの、通年では増収増益の好業績となった。

次の2021年3月期決算については、ソーシャルディスタンシング(社会的距離戦略)が全国的に維持されることを考えると、稼ぎ頭の「食べログ」が飲食店からの販促・ネット予約による収入を期待できない可能性が高く、業績見通しに大きな不安を残した。

同社が5月12日に発表した決算短信と決算説明資料からポイントを押さえておきたい。


売上高609億7800万円(前期比11.2%)、営業利益272億1700万円(同8.6%)、純利益183億4800万円(同9.9%)。前期に続いて絶好調。

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出典:カカクコム 2020年3月期 決算短信(連結)

「価格.com」のサービス事業、「食べログ」の飲食店販促の伸びが大きく、新興メディア・ソリューションも第三の柱に育ちつつある。

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事業別の経営成績。数字のうち、左2枠が第4四半期(2020年1〜3月)で、右2枠は通期(2019年4月〜2020年3月)。

出典:カカクコム 2020年3月期 決算説明資料

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