ECプラットフォーム大手Shopifyは5月22日、永久リモートワーク容認を発表した。
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中小企業向けECプラットフォームShopify(ショッピファイ)は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて閉鎖中のオフィスについて、2021年末まで再開を見合わせるとともに、すべての従業員に恒久的なリモートワークを認める。
トビアス・リュトケ最高経営責任者(CEO)が自らのツイッターで明らかにした。
「Shopifyはこれまでもこの先も、デフォルトでデジタル企業だ。僕らは2021年までオフィスの閉鎖を継続することにした。この新しい現実に適応するために必要な修正をする。オフィス再開後も、ほとんどのスタッフは永久にリモートワークで仕事を続ける。オフィス中心主義の時代はもう終わった」
リュトケCEOは続いてこうツイートしている。
「企業文化について多くの人が勘違いしている。良い企業文化があるなら、それは守らなくちゃいけない、とみんなが思ってる。でもそれは違うと思う。偉大な企業文化をつくりたいなら、それぞれの環境に合わせてうまい方法を考えていかなくちゃいけないんだ。変化に応じて一番いいものを選んでいこう」
「新型コロナは僕らに、これまでとは違うやり方で一緒に働く道を探せと言っている。この先起きる変化を前に、客席じゃなくて、運転席に乗り込もう。過去には引き返せない。これからの選択肢の話をしてるわけじゃない。僕らはもう未来にいるんだから」
全社員の永久リモートワーク容認については、ツイッターのジャック・ドーシーCEOが先んじて5月12日に発表し、世間を驚かせている。
Shopifyはカナダ・オタワに本拠を置き、2015年にニューヨーク証券取引所に上場。時価総額は950億ドル(約10兆2600億円、5月22日時点)でカナダ最大の企業。
新型コロナウイルスにより店舗や企業オフィスが閉鎖されたあと、小売り事業者がオンライン通販に殺到し、ShopifyのECプラットフォームへのニーズが急増している。
(翻訳・文:川村力)