パンデミックが使い捨てファッションの時代を終わらせる…ヴォーグ誌編集長らが語る

ヴォーグ編集長のアナ・ウィンター。

ヴォーグ編集長のアナ・ウィンター。

Mike Coppola / Getty Images

  • ヴォーグ編集長のアナ・ウィンターはCNBCのインタビューで、パンデミックが長期的にファッション業界にどのように影響するかについて語った。
  • ウィンターは、業界全体がファッションは何のためにあるのか、どうあるべきなのかを再考していると述べた。それには、スピードを緩め、生産量を減らすことなどが含まれているという。それはファストファッションブランドのコンセプトとは相反するものだ。

専門家によると、パンデミックの影響で、消費者の買い物の仕方が大きく変化し、「極端な消費主義」に終止符が打たれる可能性があるという。

ファッション業界はアナ・ウィンターの発言に常に注目しており、このヴォーグ誌編集長で業界で最も影響力のある人物が、コロナウイルスの大流行が長期的に見てファッション業界にどのような影響を与えるかを語った時には、業界全体が耳をそばだてた。

「ファッションとは何か、それが何を意味するのか、何であるべきなのかを、誰もが再考していると思う」とCNBCのインタビューでウィンターは述べた。

「スピードを緩め、生産量を減らし、ファッションの創造性と情熱で世界を魅了する機会になる。そして動きの速いものではなく、新しいものに重きを置くようになるかもしれない」と彼女は言った。

「ファッションは持続しなければならないし、感情的でなければならないし、思い出がなければならないし、意味のあるものでなければならない。この業界で働いている我々全員が再評価する必要があると思う」

ウィンターは、パンデミックの影響を受けて、消費者は自分たちの価値観や持続可能性(サスティナビリティ)に配慮したブランドやデザイナーの製品を重視するようになるだろうと述べた。

「消費者は持続可能性と彼らが買っているものの価値について深い関心を持っている」と彼女は述べた。

コロナウイルスの大流行の前にも、より意識的な買い物をしようという動きがあった。消費者、特に若い人たちは、ファッションにおいて持続可能性を優先するようになっていた。専門家によると、パンデミックはこの傾向を強めるだけだという。

ファッション業界のブログメディア、The Business of Fashionは、パンデミックがファッション業界に与える影響を考察した最近の報告書の中で持続可能性に焦点を当て、最終的には消費者がさらに持続可能性に配慮した買い物をするようになり、「極端な消費主義」の終焉につながる可能性があると結論付けている。

「パンデミックは、持続可能性という価値観に焦点を当て、物質主義、過剰消費、無責任な商慣行に関する意見をさらに対立させ、議論を活発化させるだろう」

この報告書は、経営コンサルタント会社のマッキンゼーと共同で作成された。

報告書は、「これは、大量生産品を買うことを拒否する一部の消費者にとって、『極端な消費主義』の終焉を意味する。また、自社のミッションやビジネスモデルをより持続可能な形で再構築できるブランドは、これまで以上に顧客を囲い込むことができるだろう」と付け加えた。

そうでないブランドは、チャンスを逃すことになるかもしれない。すぐに思い浮かぶのはファストファッションブランドだ。確かに、H&MやZaraなどの小売業者の多くは、持続可能性を高めるために大きく前進してきた。しかし、流行の服を安くすばやく生産するという彼らのビジネスモデルの本質は、本当の意味での持続可能性とは相反するものだ。

[原文:One of the most influential people in fashion hinted that the coronavirus pandemic could end the era of inexpensive, disposable fashion popularized by Forever 21 and H&M

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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