広場恐怖症で旅行が困難な写真家が、Googleストリートビューで旅した世界の写真

チリ

チリの黄色い壁の家と犬。

Jacqui Kenny / Google Maps

  • 2016年、写真家のジャッキー・ケニー(Jacqui Kenny)はロンドンの自宅からGoogleストリートビューにアクセスした。それからの数年間、彼女はバーチャルな旅を、時には1日18時間もしていた。
  • ケニーは、開放的な場所や人混みの多い場所に入ることや、脱出が困難な場所にいることへの不安障害を起こす広場恐怖症(agoraphobia)を抱えている。そのため彼女は、長距離の移動が困難な状態だ。
  • これまでに、ケニーは、Googleストリートビューで訪問可能なほぼすべての国を訪れ、その道中で4万枚のスクリーンショットを撮影した。
  • 彼女は、グーグルの車両が人里離れた町でほこりを撒き散らしながら撮影した画像を、「Agoraphobic Traveler(広場恐怖症の旅行者)」としてインスタグラムの12万8000人のフォロワーに配信している。
  • Business Insiderは、彼女のお気に入りの撮影場所や、社会距離の時代のバーチャルな旅のヒントについて知るためにその足跡を追った。

10年前、写真家のジャッキー・ケニーは広場恐怖症と診断された。 彼女の症状は飛行機、電車、バスで長距離を移動することを困難にしている

ペルー

ペルーのブルーとピンクの家。

Jacqui Kenny / Google Maps


ケニーは現在40代で、20代前半から広場恐怖症を抱えている。診断を受けた後の数年間、彼女は自分の世界が縮小していることに気づいた

キルギスタン

キルギスタンのトレーラーハウス。

Jacqui Kenny / Google Maps


「それほど外出したいわけではなかった」と彼女はBusiness Insiderに語った。 「でも、世界とのつながりを維持するためには、何らかの方法を見つける必要があることがわかった」

アラブ首長国連邦

アラブ首長国連邦のラクダ。

Jacqui Kenny / Google Maps


2016年のある日、彼女はロンドンにある自宅のコンピューターで、Googleストリートビューを開いた。 それが彼女の世界が変わったときだった

ペルー

ペルーで犬と競争。

Jacqui Kenny / Google Maps


「私はこの時、現実の世界よりもこの世界の方がはるかにコントロールできているように感じた」と彼女は言う。「パニック発作も、不安も、飛行もなく、これらの国に降り立つことができた」

モンゴル

モンゴルの牛。

Jacqui Kenny / Google Maps


次の2年半から3年ほどの間、彼女はフルタイムのネット旅行者になった。 ケニーは、毎日ストリートビューを開いて、地球の隅々まで訪れ、時には1日に18時間も旅をした

メキシコ

メキシコの国旗の色に塗られた車。

Jacqui Kenny / Google Maps


気に入った画像を見つけたとき、彼女はスクリーンショットを撮り、「Street View portraits」というタイトルでインスタグラムに投稿し始めた。ユーザー名はAgoraphobic Traveler(広場恐怖症の旅行者)だ。

キルギスタン

キルギスタンの白い馬。

Jacqui Kenny / Google Maps


ジャッキーは、Googleストリートビューに写真のある、ほぼすべての国に旅行し、4万枚の画像を撮った

チリ

チリの黄色い壁の家と犬。

Jacqui Kenny / Google Maps


現在、ケニーは以前ほど頻繁にストリートビューを利用していない。「このプロジェクトで必要なものすべてを手に入れることができたと感じている」と彼女は語った

メキシコ

メキシコの「箱頭」。

Jacqui Kenny / Google Maps


その代わり、彼女は2021年初めに出版される予定の書籍に取り組んでおり、画像のアーカイブを調べている

アメリカ

アメリカのガソリンスタンド。

Jacqui Kenny / Google Maps


古い画像を再発見することは、このプロジェクトが彼女にとって何を意味するのかを思い出すよい機会だった

アメリカ

アメリカの花火屋の看板。

Jacqui Kenny / Google Maps


「私が撮った画像の多くは、私が当時経験していたことを反映している」と彼女は言う。「かなり寂しげに見えるが、色彩は希望に満ちている」

アメリカ

アメリカの小さな町。

Jacqui Kenny / Google Maps


ケニーが初めてストリートビューで旅行を始めたとき、走っている犬や猫、サッカーをしている子どもまで、すべてが新しく刺激的だった

ペルー

ペルーの運動場。

Jacqui Kenny / Google Maps


時間が経つにつれ、彼女は自分が人里離れた砂漠の町や、サボテン、ヤシの木のような回復力のシンボルに惹かれていくことに気づいた

アメリカ

アメリカのサボテン。

Jacqui Kenny / Google Maps


モンゴル、セネガル、ペルー、チリ、アリゾナ、ニューメキシコは彼女のお気に入りの場所で、一番はモンゴルだ

チリ

チリの教会。

Jacqui Kenny / Google Maps


ケニーはプロジェクトの早い段階でモンゴルと出会い、ロンドンでの生活との違いに惹かれた。彼女は、伝統と現代の建築物、起伏のある風景、野生の馬の群れ、そして光が大好きだ

モンゴル

モンゴルの女性と一羽の鳥。

Jacqui Kenny / Google Maps


プロジェクトの過程で、ケニーは幸せになるために遠く離れた場所に旅行する必要がないことにも気づき、身近なロンドンに感謝することも学んだ。 「近くのものを見直すのによい時間だった」と彼女は言った

モンゴル

モンゴルの手をつないで歩く親子。

Jacqui Kenny / Google Maps


ケニーは以前、訪れるべき場所を推奨していたが、今ではみんながそれぞれで発見ができるように、自分で場所を選んで飛び込むよう勧めている

モンゴル

モンゴルの馬の群れ。

Jacqui Kenny / Google Maps


彼女はストリートビューのランダムな場所にユーザーをドロップするウェブサイト「mapcrunch.com」を奨めている

ルーマニア

ルーマニアのグーグルカーが巻き上げた砂埃。

Jacqui Kenny / Google Maps


彼女はまた、パンデミックの最中に他の人々とつながることの重要性を強調した

ペルー

ペルーのブーゲンビリア。

Jacqui Kenny / Google Maps


我々が今経験していることは、私の広場恐怖症の経験とは違う。しかし、自分の望む方法で世界とつながっていないというフラストレーションのような類似点がある

ペルー

ペルーの無人の公園。

Jacqui Kenny / Google Maps


インスタグラムの彼女のフォロワーは、彼女のために世界中の場所を推薦し、広場恐怖症とメンタルヘルスの体験を共有し、彼女がつながりを感じるのを助けている。「だから私は一人でいるように感じない」と彼女は言った

ペルー

ペルーのグーグルカーが巻き上げた砂埃。

Jacqui Kenny / Google Maps


[原文:A photographer who spent years capturing photos of the small towns and remote destinations using Google Street View shares her tips for virtual travel during the coronavirus pandemic

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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