企業が倒産すると経営幹部は大金をもらえるが、従業員は退職金がもらえないかも…米レンタカー大手ハーツの場合も

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米レンタカー大手のハーツは、会社としては大きなダメージを受けたが、経営幹部はそうではなさそうだ。

Reuters

  • 米レンタカー大手のハーツは5月22日に破産を申請した。
  • 26日の連邦政府に提出された書類には、幹部が会社を辞めないようにするため、5月19日に340人の幹部に1620万ドルを支払ったと記されていた。
  • 幹部ではない何千人ものハーツの従業員がどうなるのかは、その書類には書かれていなかった。

レンタカー会社のハーツ(Hertz)は、破産申請の数日前に340人の幹部社員に平均4万7709ドル(約513万円)を支払ったと、連邦政府への提出書類の中で述べた

それは5月19日に配布された合計1620万ドル(約17億4000万円)のことだ。1918年に設立されたハーツは、5月22日に破産を申請した。

ハーツの最高経営責任者(CEO)のポール・ストーン(Paul Stone)は、破産申請の数日前に就任したにもかかわらず、70万ドル(約7500万円)という最高額を受け取った。ハーツの最高財務責任者であるジャメール・ジャクソン(Jamere Jackson)は60万ドル(約6450万円)、最高マーケティング責任者のジョディ・アレン(Jodi Allen)は19万ドル(約2000万円)弱を受け取った。

ハーツは書類の中で、「重要な従業員」を会社に留まらせるために支払ったと述べている。ハーツは支払いの理由として4つの理由を挙げている。

  1. ハーツとその従業員は、世界の旅行業界に悪影響を与えているコロナウイルスのパンデミックによって、「財務上および業務上の不確実性」に直面している。
  2. 「重要な従業員」たちは、「非常に困難な事業環境に対応するために縮小された労働力」で「実質的で追加的な努力」を行ってきた。
  3. 破産申請をするため、最高幹部は年間のボーナスを失った。
  4. 会社が必要としている時に「重要な従業員」たちがハーツを辞めてしまう危険性がある。

書類では、その他の従業員がどうなるのかを明確にしていない。そしてハーツはコメントの要求に応じなかった。最新のアニュアルレポートによると、ハーツは世界中で3万8000人を雇用している(これは現在はおそらく約2万8000人だろう。ハーツは先月、1万人の従業員を解雇すると述べている)。

会社が倒産する時、経営者がパラシュートを手にし、労働者がやけどをするのはいつものことだ

倒産する上場企業の巨額の負債には、会社に残っている経営幹部への巨額の給料が含まれている。2018年秋に破産を申請したシアーズ(Sears)は、300人以上の幹部に四半期ごとの残留ボーナスを支給するため、420万ドル(約4億5000万円)以上を用意した。

一方、シアーズが所有するKマートで17年間フルタイムで働いていたシーラ・ブリューワー(Sheila Brewer)さんのような従業員は、退職手当を受け取っておらず、幹部が何千ドルものボーナスを受け取ったにもかかわらず、生活に困窮している。

「精神的にも金銭的にも大きな打撃を受けた」とブリューワーさんは2018年12月にガーディアン紙に語っている

「倒産するから退職金を全額支払うことができないと言われたのは、ひどい仕打ちだった」

コロナウイルス関連の倒産でも、一般従業員よりも幹部を優遇しているようだ。5月15日に破産を申請したJ.C.ペニー(J.C.Penney)は、CEOのジル・ソルタウ(Jill Soltau)に450万ドル(約4億8300万円)のボーナス、他の3人の経営幹部には100万ドル(約1億700万円)のボーナスを与えていた。すべては、同社が破産申請を発表する数日前に支給されたものだ。

彼らの経営の下で、J.C.ペニーは37億ドル(約4000億円)の負債を抱えていた。ハーツもコロナウイルスが世界の旅行業界に襲いかかるずっと前から苦境に立たされており、総額190億ドル(約2兆420億円)の負債を抱えていた


[原文:The CEO of Hertz will get a $700,000 payday as his 102-year-old company crumbles into bankruptcy

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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