落語寄席が復活、新宿末広亭・浅草演芸ホールは6月1日から。入場制限で感染防止も

末広亭(東京・新宿区)

末広亭(東京・新宿区)

撮影:吉川慧

東京都内にある寄席のうち、末広亭と浅草演芸ホールは都の休業要請緩和を受けて6月1日から興行を再開する。5月30日、落語協会(会長:柳亭市馬)落語芸術協会(会長:春風亭昇太)が発表した。

一方、鈴本演芸場・池袋演芸場・黒門亭は6月末まで、国立演芸場は7月末日まで休業する。再開時期が異なる理由について、両協会は「各寄席状況が異なる」としている。

上野・鈴本演芸場の入り口。現存する都内の寄席では最古の歴史を持つ。

上野・鈴本演芸場の入り口。現存する都内の寄席では最古の歴史を持つ。

撮影:吉川慧

鈴本演芸場末広亭浅草演芸ホール池袋演芸場は緊急事態宣言を受けて4月上旬から休業。戦時中でさえ灯り続けた寄席の灯が消えたことは、日本の演芸史に刻まれる大きな試練となった。

休業期間中、落語協会と落語芸術協会は各寄席と再開に向けて協議。4寄席が加盟する全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)は「感染拡大予防ガイドライン」を作成した。

各寄席は、このガイドラインに沿って興行を再開。来場者にはマスクの着用、入場人数の制限、体調不良者の入場禁止、大声での会話の制限、出待ち・入待ち・差し入れの禁止などを要請する。

また、公演中は仲入り(休憩)を複数回設けて換気をしたり、出演者にも入館時の検温、手の消毒のほか、楽屋は必要最小限人数のみ滞在する、高座以外でのマスク着用などの対応をとる。

落語協会と落語芸術協会は「お客様に対しても様々な制限やお願いを前提とした寄席再開であることを何卒ご了承ください」と来場者に協力を呼びかけている。

コロナで休業、YouTubeにチャレンジする落語家も

落語界では寄席の休業を受けて「テレワーク落語」(桂紋四郎)などの取り組みも始まっていた

その後、チケットが取れない落語家として知られる春風亭一之輔、古典の名手として知られる古今亭菊之丞柳家三三、テレビでも馴染み深い立川志の輔など人気真打もYouTubeに参入した。

一之輔が初回配信で演じた『団子屋政談(古典落語「初天神」をもとにした創作落語)』のアーカイブ動画は22万再生を超えるなど、インターネットを通じて新たな落語ファンも生まれている。

落語協会落語芸術協会では、公式サイトでそれぞれ所属芸人の動画配信やオンラインでの落語会などを紹介している。

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