テスラが広告費を1ドルも使わない理由…株主が広告出稿を提案するが、取締役会は同意せず

テスラ

Hannibal Hanschke / Reuters

  • テスラのある株主が、同社の歴史上初めて広告に金をかけることを提案する。
  • その投資家は7月に開催される予定の株主総会でこの提案することにしているが、それが通る可能性は低い。
  • 広告をしなくても、テスラは他のほとんどの伝統的な自動車メーカーよりも時価総額が高く、その需要は生産を大きく上回っている。

テスラ(Tesla)は広告を出したことがない。

これまでのところ、それが功を奏しているようで、イーロン・マスク(Elon Musk)が率いる電気自動車メーカーの時価総額は、フォード、ゼネラルモーターズ(GM)、フィアット・クライスラー(FCA)、ダイムラーを合わせたものを上回る。しかし、1人の株主は、広告に対する同社の姿勢を変えたいと考えている。

テスラの株を850株保有する個人投資家、ジェームズ・ダンフォース(James Danforth)氏は7月の株主総会で、株主に対して「ブランドと製品の認知度と関心を高めるために」広告に「最低でも1台あたり50ドル」を費やすよう求める提案をする。

ダンフォース氏は声明の中で、「テスラが2019年第1四半期に販売店を閉鎖してウェブサイトでの販売のみに注力すると発表した瞬間、広告が必要になった」と主張している。テスラはまだいくつかの店舗を持っているが、その規模は縮小している。ダンフォース氏はまた、マーケティングの取り組みが「世界中の競合他社や中傷する者たちによるネガティブ・キャンペーンやフェイクニュースを緩和し、希釈するのに役立つだろう」とも述べている。

テスラの取締役会はこれに同意しておらず、この提案は採用されそうにない。

取締役たちは、この提案は「テスラの販売事業に対する明らかな誤解に基づくもの」であり、テスラはパブリシティとして機能する賞や評価を獲得し続けていると述べ、株主に反対票を投じるよう促している。

ダンフォース氏に、取締役会の姿勢についてのコメントを求めたが、返答は得られなかった。

イーロン・マスクは以前から、テスラはほとんどの自動車メーカーとは異なり、需要が生産を上回っているため、広告を出す必要がないと述べてきた。

彼は「現時点では広告を出す予定はない」と2019年10月に語った。そこでは「明らかに、将来のある時点で、従来のような広告ではなく、人々に情報を提供し、彼らが製品を認識していることを確認するための広告を行う可能性はあるが、一般的な広告のようなトリックを行うことはない」と述べている。

[原文:Tesla shareholders will vote on whether the company should do something it's never done before: advertise (TSLA)

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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