セラノスCEOのエリザベス・ホームズ氏は、2016年8月のAACC会議で講演を行っている。
AACC/YouTube
時価総額9000億円、CEOは「最年少の女性ビリオネア」、と一時は話題を集めたセラノス(Theranos)が、2回目のレイオフを行っている。
従業員の41%のレイオフを正式に発表したとBloombergが最初に報じた。
昨年10月、セラノスは臨床検査室を閉鎖し、約340人をレイオフした。2回目では、220人を残し、さらに155人を解雇する予定だ。エリザベス・ホームズ氏は引き続きCEOを務める。
残った従業員は、同社のminiLab技術に焦点をあてる予定だ。同社は、このシステムを使えば、採取した血液の様々な検査を各種の検査センターに送らずに行えるようになるとしている。
本日、セラノスは、miniLabの検査プラットフォームおよびその関連技術の商業化に向けて、事業をさらに再編すると発表した。効率化された組織では、製品開発、規制、および商業化を達成するためにチームが編成される。
そのために220名の専門スタッフに注力し、155名の従業員の解雇を報告する。このような決断は、いつも非常に厳しいものだ。しかしこの決断により、セラノスはリソースを最も効率的、効果的に運用することが可能になる 。
再編によって当社は、大きな変革の時期を迎える。新たな規制への対応、コンプライアンス、経営の専門知識を持つ経営陣の構築なども行う。
2015年10月、ウォールストリートジャーナルが同社の血液検査の有効性を疑問視する記事を掲載し、問題が明るみに出た。 2016年にはセラノスの検査センターは閉鎖、ホームズ氏は2年間、医療検査に携わることを禁止された。
同社は現在、投資家、患者、そしてかつてのパートナー、ウォルグリーン・カンパニーから訴えられている。
[原文:Theranos is laying off 41% of its staff]
(翻訳:梅本了平)