Jonathan Ernst/Reuters
- トランプ陣営は、スナップチャットがその投稿を「ディスカバー」セクションで取り上げないと発表した後、「2020年の大統領選挙に対して不正な操作を行った」と非難する声明を出した。
- 「人種差別的暴力や不正を扇動する声を宣伝することで、それを増幅することはしない」とスナップチャットの広報担当者はその決定について語った。
- トランプ陣営は、大統領のアカウントに対するスナップチャットのどのような行動がどのように法律を破ったかを説明しなかった。
スナップチャット(Snapchat)がトランプ大統領のアカウントの投稿をピックアップすることを停止すると発表した後、トランプ陣営は、スナップチャットがジョー・バイデン候補を宣伝し、2020年の大統領選挙を不正に操作するために「企業の資金を違法に使用している」と非難する声明を発表した。
声明の中で、トランプ大統領の選挙対策本部長であるブラッド・パースケール(Brad Parscale)は、スナップチャットを運営するスナップ(Snap)社のエバン・シュピーゲル(Evan Spiegel)CEOを「極左の暴動動画を宣伝し、ユーザーにアメリカを破壊することを推奨する「急進的なCEO」と呼んだ。
しかし声明では、スナップチャットがどのように違法行為を行ったかの詳細については触れていない。バイデン候補の宣伝に利用したとされる「企業の資金」についても、詳細は明らかにしなかった。スナップチャットが公開企業によるものであることを考えると、これは特に奇妙だ。
スナップ社は、アプリのディスカバー(Discover)セクションでトランプ大統領のアカウントによる投稿を取り上げないと発表したが、そのアカウントを削除してはいない。
「我々は、人種差別的な暴力や不正を扇動する声をディスカバーセクションで無料で宣伝して、それを増幅させることはしない」とスナップ社の広報担当者はBusiness Insiderに述べた。
「人種差別的な暴力や不正は我々の社会にあってはならない。我々はアメリカの平和、愛、平等、正義を求めるすべての人々とともにある」
この動きはまた、トランプ大統領による、ツイッター(Twitter)が警告を発した「略奪が始まると発砲が始まる」という投稿に対してアクションを起こさないフェイスブック(Facebook)のCEOマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)にさらなる圧力をかけることになった。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)